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ニホンカワウソ、生き延びていたらいいけど・・・ [天文・気象・生物]

1月10日(木)
今年8月に環境省が「絶滅種」に指定した国指定特別天然記念物「ニホンカワウソ(日本川獺)」。
「絶滅」ということになると、目撃例が出て来る皮肉な現象。
どこかで生き延びていればいいなぁ、と思う一方で、客観的にみて難しいだろうなぁとも思う。
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↑ 高知県須崎市発行のポストカード。うぐいを食べるニホンカワウソ(「ニホンカワウソ友の会」HPより)
http://www5.ocn.ne.jp/~tatuoter/myweb_001.htm
ニホンカワウソは、体長65~82cm、尾長35~56cm、体重5~11kgのイタチ科の小型哺乳類。
主に夜行性で、魚類、テナガエビ、カニ、カエルなどを食べる肉食性。
河川の中下流域、砂浜や磯などの沿岸部に単独に単独で住み、1頭の行動域は10数kmにも及ぶ。

一般に肉食性の動物は、草食性の動物に比べて、食べ物を確保するために広い地域が必要になる。
したがって、地域開発や川や海岸の護岸工事など環境変化の影響を受けやすい。
これに人間の欲望による乱獲が加わる。

カワウソのような広いテリトリーを単独で維持しているような動物の場合、単位面積当たりの生息数が少ないので、雄と雌が出会いにくい。
個体数が減ると、いっそう出会いが少なくなり、繁殖による生息数の維持が困難になり、一気に絶滅に向かってしまう。

日本で同じような形で絶滅した動物に、19世紀末に絶滅したエゾオオカミ(最後の捕獲例1896年)20世紀初頭(1905年)に絶滅したとされるニホンオオカミがいる。
(環境省「哺乳類レッドリスト2012年版によると、近代以降に絶滅した哺乳類は他にオキナワオオコウモリ、ミヤココキクガシラコウモリ、オガサワラアブラコウモリ)

ちなみに、私が絶滅動物に関心があるのは、環境保護はもちろんだが、故郷の秩父山地が古くニホンオオカミの生息域で、紀伊半島山間部と並んで近年まで生存の噂が絶えないから。
三峰神社(埼玉県秩父市大滝)のお使いはオオカミで「秩父宮記念三峯山博物館」にはニホンオオカミの毛皮が保存されている。

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<ニホンカワウソ>十数件の目撃情報 愛媛県が本格調査
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愛媛県作成のチラシに記載されたニホンカワウソの特徴

環境省が昨年8月に「絶滅種」に指定したニホンカワウソについて、国内最後の捕獲地となった愛媛県が、本格的な生息調査をしている。同県内では絶滅指定後、逆に目撃情報が相次ぎ、来月から専門家らが情報のあった場所を調べる。県は先月に情報提供を呼びかけるチラシも1万枚作り、再発見に望みをかけている。

日本中にいたニホンカワウソは明治時代以降、河川改修や乱獲で減少した。1975年4月、同県宇和島市の離島で見つかったメスが最後の捕獲となった。79年6月、高知県須崎市で目撃された後は正式な確認がなく、環境省は昨年8月公表の第4次レッドリストで「絶滅種」と位置づけた。

ただ、同省の調査は高知県が中心。愛媛県は03年策定の県版レッドデータブック(RDB)のために調査したことがあるが、人の入りにくい奥地などは調べていなかった。

近年途絶えていた目撃情報は昨年8月以降、県の南部や中部の海岸を中心に「海岸を泳いでいた」「里山を歩いていた」など十数件が県や関係機関に寄せられた。このため、県は来年3月までのRDBの改訂作業に合わせ、本格調査に乗り出した。昨年11月から改訂の調査に入っているが、来月には有力な目撃情報のあった場所で、専門家が糞(ふん)や足跡などを調べる。

チラシには、ニホンカワウソの写真と平たい頭や太くて長い尾などの特徴を示した図、実物大の足跡などを記載。県猟友会や農協、漁協などに配布し、先月27日から県のホームページにも載せた。県自然保護課は「これまで踏み込めていない場所も含めて調査したい。生息の可能性は何とも言えない」と説明している。

長年、ニホンカワウソを調査してきた元県立とべ動物園技術長の宮内康典さん(62)は「人の立ち寄れない(県南部の)宇和海(うわかい)の複雑なリアス式海岸や瀬戸内の無人島で生息している可能性はあると考えている。広いテリトリーを移動するカワウソの調査は非常に難しい。目撃情報があった付近を中心に海岸線に多数の赤外線カメラを設置するなどの施策が必要だ」と指摘している。【中村敦茂】

『毎日新聞』2013年01月10日 15:48
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2283583&media_id=2&from=home&position=5

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ニホンカワウソ:79年に撮影「最後の映像」 高知の川を泳ぐ姿、那須で公開 

目撃例がなくなり、今年8月に環境省が「絶滅種」に指定した国指定特別天然記念物「ニホンカワウソ」の川を泳ぐ姿をとらえたビデオ映像が7日、那須町で公開された。1979年7月15日の映像とされ、生きている姿が写された最後の映像ではないかとみられる。公開は初めてという。

公開したのは愛知県稲沢市、動物病院経営でカワウソ研究会の前田直樹さん(49)。この日、那須どうぶつ王国で開かれた第28回全国飼育のつどい栃木大会の基調講演「フィールドからみた日本と韓国のカワウソの展望」の中で明らかにした。

79年7月15日、高知県須崎市の依包川で撮影されたという。ニホンカワウソは夜行性だが日中に現れ、泳いだり、岸に上がって周囲を見回したりする姿が、約4分間にわたり撮影されていた。元は8ミリビデオで、前田さんの知人が子どもたちを連れて川遊びに行った際、偶然に目撃したのを撮影したという。

前田さんは、高校時代からニホンカワウソに興味を抱き、85年から高知県で調査を続ける。3年後、韓国まで範囲を拡大。実際にカワウソを飼育するなどして研究に取り組んでいる。

ニホンカワウソはイタチ科の哺乳類で、全国に生息していた。ところが、79年を最後に目撃例がなくなり、今年、絶滅種とされた。毛皮目的の乱獲、ウイルス、河川の汚染による生息環境悪化などが絶滅要因とされる。ただ、前田さんによると、韓国の河川を巡る環境も良好とは言えないが、生息数は増加しているという。

前田さんは「ニホンカワウソはなぜ絶滅したのか。今、考えなければ。繁殖技術が確立されてトキのように日本で見られるようになればうれしい」と話している。【柴田光二】
『毎日新聞』2012年11月08日 地方版
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20121108ddlk09040223000c.html
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コメント 2

tintin

やりっぱなしに開発ばかりして・・・
こんなことになってしまうとは愚かなり人間。
by tintin (2015-09-23 06:23) 

三橋順子

tintinさん、いらっしゃいま~せ。

ニホンカワウソ、どこかで生きていてほしいですけど、客観的にみて、難しいでしょうね。
by 三橋順子 (2015-09-24 02:15) 

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