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3月5日(日)早春の奈良へ(その3:西大寺・平城宮跡・海龍王寺) [旅]

3月5日(日)  薄曇  奈良  16.8度  湿度33%(15時) 

6時、起床(ホテル・アジール奈良・アネックス)。
9時前にホテルを出て、タクシーで近鉄西大寺駅へ。
コインロッカーに荷物を預けて、駅名の起源の西大寺へ。

【西大寺】
称徳天皇が藤原仲麻呂の乱(764)の後、重祚した称徳天皇が、鎮護国家を願って七尺の金銅四天王像を勅願したことに始まる奈良時代末期に建立された官大寺。
しかし、古代の建物はなにも残っていない。
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↑ 西大寺境内。右が本堂、正面が愛染堂、左が東塔跡。
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↑ 西大寺の東塔跡。
当初、八角七重塔として計画されたが、称徳天皇(770年崩御)の没後、縮小して通常の四角五重塔が建てられた。
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↑ 外側の八角形のラインが当初計画の八角七重塔に痕跡。
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↑ 本堂の縁側から俯瞰撮影。
創建時の礎石が残る。
基壇の石積は古代のものではなく、後世(近世?)のもの。

衰退した西大寺を復興したのが、鎌倉時代の真言宗の僧・叡尊(えいそん、1201〜1290年、興正菩薩)。
叡尊は戒律の復興に努め、貧者・病者の救済など社会福祉事業にも尽力し、真言律宗の開祖となった。
西大寺叡尊像.jpg
↑ 愛染堂に安置されている叡尊座像(1280年、仏師善春、国宝)。
叡尊80歳の時の肖像で、鎌倉肖像彫刻の傑作。
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↑ 本堂の本尊は、釈迦如来立像(1249年、仏師善慶、重要文化財)。
「清凉寺式釈迦如来像」の典型で、正身の釈迦の姿を写したという北嵯峨・清凉寺の「三国伝来」の釈迦像像の模刻。
西大寺愛染明王.jpg
↑ 愛染堂の本尊、愛染明王像(1247年、仏師善円、重要文化財)。
小像ながら、日本の愛染明王像の代表作。
秘仏なので、今回は拝めなかった。

愛染堂での会話。
僧侶「初めてのお詣りですかな?」
私 「いえ、40年ぶりです」
僧侶「というと、赤ちゃんの頃ですな」

なかなか「修行」を積んだ僧のようだ。

最後に、西大寺の起源である四天堂へ。
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↑ 四天堂の本尊、十一面観音立像(平安時代後期、重要文化財)。
右手に水瓶、左手に錫杖をもつ長谷寺様式の6mを超える巨像。
叡尊が京都白河にあった法勝寺十一面堂の本尊を移し修復したもの。
西大寺邪鬼.jpg
↑ 増長天の邪鬼。
これだけが、創建期(奈良時代末期)のもの。
【平城宮跡】
西大寺からてちてち歩いて、平城宮跡へ。
国立奈良文化財研究所の資料館を見学。
ビデオの時代考証がおかしい。
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2010年の平城遷都1300年を記念して復元された(第一次)大極殿を見る。
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屋内の壁画があっさりした「大和絵」風で明らかに変。
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この時代は、ごてごての唐風のはず。
観光施設としての「受け」を重視して、時代考証を軽視する姿勢は大いに疑問。

(第二次)大極殿跡へ。
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日本古代史の研究者だった男性時代、何度も訪れている場所。
とても感慨深い。
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広大な宮跡を横断して「東院庭園」へ。
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↑ 東院南門。
「東院庭園」は、平城宮東張出し部の南東隅から発見された大規模な庭園遺跡。
称徳天皇はこの地に「東院玉殿」を建て、宴会や儀式を催した。
つまり、称徳天皇と法王道教の夢のあと。
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ここの復元は、発掘データに忠実でGood Job。
https://www.nabunken.go.jp/heijo/museum/page/toin.html

【海龍王寺】
歩き始めて3時間、そろそろ右足が痛くなり始めた。
平城宮の東に接する法華寺の前を過ぎ、左京東二坊大路の西にある海龍王寺へ。
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古代史専攻の学生・院生時代、奈良の古代寺院のほとんどは歩き回ったが、なぜかこのお寺は縁がなかった。
一度、訪ねた時、閉まっていたことを思い出した。
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光明皇后の皇后宮(旧:右大臣藤原不比等の邸宅跡)の北東隅に位置することから隅寺(すみでら)の別称がある。
創建年代は明らかでなく、境内から飛鳥時代の古瓦が出土していること、平城京の東二坊大路が海龍王寺の境内を避けてやや東にずれていることなどから、平城京遷都以前に遡る可能性が強い
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伽藍配置は中金堂の南に東金堂・西金堂が並ぶ三金堂様式だが、奈良時代の建物としては西金堂(鎌倉時代に大改修:重要文化財)のみが残る。
西金堂の内部におかれている五重小塔(総高4.01m:国宝)は、奈良時代の五重塔の数少ない遺例。
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↑ これが見たかったのだ。念願がかなった。

【昼食】
いよいよ足が痛くなってきたので、法華寺町のバス停12時44分の奈良交通のバス(10分も延着)に乗って近鉄西大寺駅に戻る。
駅近くのビルのレストラン街で昼食。
「Piano」というイタリアンの店。
ランチセットA(1480円)を注文。
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↑ パンとサラダ
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↑ ミネストローネのフジッリ
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↑ デザートとコーヒー
やや薄味だったが、ホテルの朝食があまりにひどかったので、おいしく感じられた。

近鉄西大寺駅14時25分発特急で京都へ。
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(続く)
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コメント 2

hiro

西大寺は随分徳の高いお坊さんがいらっしゃるようですね。
京都編も楽しみです。
by hiro (2017-03-07 04:03) 

三橋順子

hiroさん、いらっしゃいま~せ。

ありがとうございます。
京都は帰りがけに寄っただけなので、ちょっとだけです。
by 三橋順子 (2017-03-10 12:42) 

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