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「化粧文化研究者ネットワーク」研究集会「伊勢半本店・紅ミュージアム」見学 [お勉強(研究会)]

7月1日(土)

「化粧文化研究者ネットワーク」の研究集会で、現在、日本でただ1つ(ということは世界で唯一)まったく伝統的な方法で紅花から紅を作っている「伊勢半本店・紅ミュージアム」(港区南青山6丁目)を見学。
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「伊勢半本店」は、11代将軍家斉の治世、文政8年(1825)に日本橋小舟町に創業して以来、180余年、伝統製法を守り通している。

有田焼の紅猪口(べにちょこ)の内側に刷(は)かれた金属光沢のある笹色の紅に、わずかに水を含ませた紅筆が触れた瞬間、鮮やかな紅色が甦る。
もう、これだけで興奮。
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原料は最上(もがみ)紅花。
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↑ 生け花用の紅花より、ずっと棘が鋭い。
これでは花摘みもたいへん。

その花弁から10数工程もの丁寧な手作業で、赤の色素だけを抽出していく。
花に含まれるほとんど色素の99%が黄色色素で、赤色色素はわずか1%。
紅猪口(約50回分)1つ分の紅は、紅花1500輪に相当するとのこと。
完全な天然素材で、一切、化学物質を含まないので、アレルギー反応がめったに起こらない。

「紅差し」を体験。
現代の口紅と違い、油分や樹脂がゼロで水分だけなので塗っている感覚がほとんどなく、とても軽い。
にもかかわらず、発色はとても良く、3度ほど重ねると特有の光沢が現れる。
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↑ 鱈子唇の向かって左側(下)に笹色の光沢が現れている。

おもしろいのは、同じ紅を同じように塗っているのに、人によって発色が違うこと。
鮮やかな紅色が目立つ人と、光沢が目立つ人がいる。
唇の色(血色)などによって異なるらしい。

一応、染料・染色の基礎や、化粧文化史の勉強はしているので、紅花や紅についてはそれなりの知識があったが、本物を自分の唇に塗ったのは初めて。
すっかり魅せられてしまった。
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↑ お小遣いが豊かな時に、手に入れるぞ!




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コメント 4

ういんた

天然の紅、面白い!
このような光沢まで出るんですね。

大変興味深いです。紅を注したことはありませんし、女装は30年前が最後ですが(笑)、実際に見てみたい。
こんな商品をまだ作って売っているのが驚きです。

ただ天然素材だからアレルギーが起きにくいというのはどうでしょう?スズメバチの毒も天然素材です。揚げ足取りのようですが、「自然は優しい」という擦り込みは危険だと思っていますので。
by ういんた (2017-07-02 10:28) 

三橋順子

ういんたさん、いらっしゃいま~せ。

アレルギーの件、その点も考慮して「めったに」を入れています。

実は、「伊勢半」の紅、完全オーガニックということで、海外で評価されているとのことです。
今後、その方向で伸びていく可能性があります。
by 三橋順子 (2017-07-02 12:09) 

マミー

珍しいものを見せていただいて、びっくりです。昔の人が化粧をしている姿に思いを馳せます。私も使ってみたい、でもさすがにお高いですね。順子さんの唇、紅なしの生唇も見てみたいと思うのは私だけでしょうか?なんか、色っぽいです。
by マミー (2017-07-02 14:58) 

真樹猫ちゃん

おお、紅花ですにゃ。高価なものですにょで、
「のう、越後屋・・・」と声を掛ければ
門前に荷駄の列がという具合になりますにゃ。
by 真樹猫ちゃん (2017-07-04 19:56) 

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