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布田川断層が地上に露出 [地震・火山・地質]

4月16日(土)

M7.3の熊本地震の本震(16日01時25分)で動いたとみられる布田川(ふたがわ)断層が地上に露出。
布田川断層.jpg
↑ 熊本県益城町の畑が高さ約50cm近く連続的に隆起している。
(16日15時、西日本新聞)

布田川断層2.jpg
(熊本県益城町下陳〔しもじん〕)

布田川断層4.jpg
↑ 上下動はほとんどない、典型的な横ずれ断層。
麦畑の畝が2mほど横にずれている。
(熊本県益城町)

布田川断層5.jpg
↑ 同じ場所の空撮。
(17日、西日本新聞)
布田川断層7.jpg
↑ 同じ場所。すごいずれ方だ。
(産経新聞)

布田川断層6.jpg
↑ ビニールハウスの列が断層のラインで歪み曲がっている。
(熊本県益城町:朝日新聞)

日奈久断層(19日:東京新聞).jpg
↑ 日奈久断層も地上に露出(19日・御船町:東京新聞)

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熊本地震 「本震」震源は布田川断層帯

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国土地理院は16日、同日未明に起きた本震の震源が布田川(ふたがわ)断層帯とみられると発表した。観測された地殻変動のデータを基に震源の断層面を推定したところ、布田川断層帯とほぼ一致した。同院によると、長さ27.1キロ、幅12.3キロの断層面が3.5メートルずれたとみられる。断層面は布田川断層帯に沿って東北東へ延びていた。

また、本震の地殻変動の大きさは熊本県南阿蘇村で97センチ、熊本市北区で75センチに達し、14日夜に起きたM6.5の前震の水平方向の地殻変動量の約5倍だった。前震で変動が大きい場所はほぼ熊本市周辺に集中していた。同院は「本震の方がより広く大規模に変動している」と分析した。【酒造唯】

『毎日新聞』2016年4月16日 20時22分(最終更新 4月16日 21時05分)
http://mainichi.jp/articles/20160417/k00/00m/040/071000c

熊本県内、文化財にも大きな被害 [地震・火山・地質]

4月16日(土)

熊本県内では、文化財にも大きな被害が出ている。

国指定重要文化財の熊本城では、各所で石垣が崩壊したほか、築城当初の建造物である「東十八間櫓」と「北十八間櫓」が完全に倒壊。
熊本情東十八間櫓6.jpg
熊本情東十八間櫓3.jpg
↑ 在りし日の「東十八間櫓」

国指定重要文化財の阿蘇神社(阿蘇市)の楼門と拝殿が崩壊。
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↑ ぺしゃんこになった楼門。
阿蘇神社3.jpg
↑ 在りし日の阿蘇神社楼門(嘉永2年=1849年の造営)。

熊本最古の西洋建築「ジェーンズ邸」も倒壊。
熊本洋学校の外国人教師リロイ・ジェーンズ宅として1871年(明治4)に建てられた木造2階建ての建物。
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↑ 在りし日の「ジェーンズ邸」

熊本県南阿蘇村の大規模崩落 [地震・火山・地質]

4月16日(土)
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熊本県南阿蘇村の大規模崩落(『読売新聞』)。
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JR豊肥本線の線路と国道57号線の阿蘇大橋は、大量の土砂に押し流され消滅(『朝日新聞』)。
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南阿蘇村大規模崩落3.jpg
↑ 在りし日の阿蘇大橋

かろうじて埋没しなかった家屋と比べると、きわめて大規模な崩落であることがわかる(『朝日新聞』)。
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九州中部(熊本県~大分県)の地震活動(その1、16~17日) [地震・火山・地質]

4月16日(土)

九州中部、熊本県から大分県にかけて活発化している地震活動は、大きく3つの系統に分かれている。

01時25分に熊本地方を震源とするM7.3、震度6強の大地震が起こり、その余震が続発する(熊本系)。
09時48分頃にはM5.4、震度6弱の大きな余震。
これは、日奈久(ひなぐ)断層帯の活動と思われる。
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それとは別に02時45分頃から、東よりの熊本県阿蘇地方から大分県西部を震源とする地震が始まる(阿蘇系)。
03時03分頃にM5.8、震度5強、続いて03時55分頃にM5.8、震度6強の地震が発生。
これは、布田川(ふだがわ)断層帯、及びその東延長の阿蘇山の直下に位置する未知の活断層の活動と思われる。

さらに02時49分頃から、かなり東方の大分県中部(別府市付近)を震源とする地震が始まる(別府系)。
07時11分頃にM5.3、震度5弱の地震が発生する。
これは、別府ー万年山(はねやま)断層帯に関連すると思われる。
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↑ 気象庁発表の震源概念図

これらの3つの系は、別府島原地溝帯(中央構造線の一部)に沿って、ほぼ一直線に連なっている。
九州大学 地震火山観測研究センター 大分県周辺の震央分布図 最新24時間 4月16日7時53分時点.jpg
↑ 大分県周辺の震央分布図 最新24時間 4月16日7時53分時点(九州大学地震火山観測研究センター)

今後、注意しなければならないのは、
阿蘇系の地震活動によってA級活火山である阿蘇山のさらに活動が活発化しないか? 
大分県別府市付近の地震活動がさらに活発化しないか?
である。

【余震活動】(震度3以上)
2016年4月16日
01時25分頃 熊本県熊本地方 M7.3 震度6強 本震
01時30分頃 熊本県熊本地方 M5.4 震度4
01時44分頃 熊本県熊本地方 M5.3 震度5弱
01時46分頃 熊本県熊本地方 M6.0 震度6弱  熊本系の大きな余震
01時56分頃 熊本県熊本地方 M4.7 震度4
02時03分頃 熊本県熊本地方 M4.9 震度4
02時18分頃 熊本県熊本地方 M3.9 震度4
02時45分頃 大分県西部   M3.5 震度2  阿蘇系の始まり?
02時49分頃 大分県中部   M4.1 震度4 ←あれ?(別府系の始まり)
02時52分頃 大分県西部   M3.3 震度2  阿蘇系
02時57分頃 熊本県阿蘇地方 M3.5 震度4  ← 震源、東寄りの震源
03時03分頃 熊本県阿蘇地方 M5.8 震度5強  阿蘇系の本震?
03時10分頃 熊本県阿蘇地方 M3.9 震度4 阿蘇系
03時16分頃 熊本県阿蘇地方 M4.1 震度4 阿蘇系
03時20分頃 大分県西部   M3.6 震度2 阿蘇系
03時26分頃 熊本県熊本地方 M4.1 震度4
03時32分頃 熊本県阿蘇地方 M3.8 震度3 阿蘇系
03時34分頃 熊本県熊本地方 M3.9 震度3
03時45分頃 熊本県熊本地方 M3.6 震度3
03時47分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
03時55分頃 熊本県阿蘇地方 M5.8 震度6強 阿蘇系の本震?
03時57分頃 熊本県阿蘇地方 M4.1 震度3 阿蘇系
04時00分頃 熊本県阿蘇地方 M3.7 震度3 阿蘇系
04時05分頃 熊本県熊本地方 M4.3 震度4
04時09分頃 熊本県阿蘇地方 M4.2 震度3 阿蘇系
04時11分頃 熊本県熊本地方 M3.3 震度3
04時15分頃 熊本県熊本地方 M4.0 震度3
04時18分頃 熊本県阿蘇地方 M4.3 震度4 阿蘇系 
04時23分頃 熊本県阿蘇地方 M3.9 震度4 阿蘇系 
04時24分頃 熊本県阿蘇地方 M4.5 震度4 阿蘇系
04時28分頃 熊本県熊本地方 M4.1 震度3
04時34分頃 熊本県熊本地方 M3.6 震度3
04時45分頃 熊本県阿蘇地方 M3.0 震度3 阿蘇系
04時51分頃 熊本県熊本地方 M4.3 震度4 
05時16分頃 熊本県阿蘇地方 M3.4 震度3 阿蘇系
05時20分頃 大分県中部   M3.1 震度4 別府系、気になる・・・。
05時23分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度3
05時34分頃 熊本県熊本地方 M3.9 震度4
05時37分頃 熊本県熊本地方 M3.2 震度3
05時43分頃 熊本県熊本地方 M3.6 震度3
05時52分頃 熊本県阿蘇地方 M4.0 震度3 阿蘇系
05時56分頃 大分県中部   M2.9 震度3 別府系
06時02分頃 熊本県阿蘇地方 M3.8 震度3 阿蘇系
06時11分頃 大分県西部   M4.2 震度4 阿蘇系
06時15分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度3
06時34分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
06時40分頃 熊本県阿蘇地方 M4.5 震度3 阿蘇系
06時51分頃 大分県中部   M3.2 震度3 別府系
07時01分頃 熊本県阿蘇地方 M3.6 震度3 阿蘇系
07時06分頃 熊本県阿蘇地方 M3.4 震度3 阿蘇系
07時11分頃 大分県中部   M5.3 震度5弱 別府系の本震?
07時21分頃 大分県中部   M3.2 震度3
07時23分頃 熊本県熊本地方 M4.8 震度5弱
07時27分頃 大分県中部   M2.6 震度3 別府系
07時29分頃 大分県中部   M3.2 震度3 別府系
07時42分頃 熊本県熊本地方 M4.2 震度4
07時49分頃 熊本県阿蘇地方 M3.6 震度3 阿蘇系
07時54分頃 熊本県阿蘇地方 M3.3 震度3 阿蘇系
07時57分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度4
08時02分頃 熊本県熊本地方 M3.9 震度4
08時08分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度4
08時20分頃 熊本県熊本地方 M4.6 震度4
08時27分頃 大分県西部   M3.9 震度4 阿蘇系
09時02分頃 大分県中部   M3.0 震度3 別府系
09時16分頃 熊本県熊本地方 M4.5 震度4 やや南西
09時48分頃 熊本県熊本地方 M5.4 震度6弱 熊本系の強い余震
09時53分頃 熊本県熊本地方 M3.3 震度3
09時56分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度4
10時26分頃 熊本県熊本地方 M3.7 震度3
10時38分頃 熊本県熊本地方 M4.3 震度4 
10時55分頃 熊本県熊本地方 M3.7 震度3
11時02分頃 熊本県熊本地方 M4.3 震度4
11時29分頃 熊本県阿蘇地方 M4.0 震度3 阿蘇系
11時38分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度3
11時49分頃 熊本県熊本地方 M2.9 震度3
12時36分頃 熊本県阿蘇地方 M3.1 震度3 阿蘇系
12時41分頃 大分県中部   M2.5 震度3 別府系
12時48分頃 熊本県阿蘇地方 M4.0 震度3 阿蘇系
13時00分頃 熊本県熊本地方 M3.7 震度3
13時09分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度3
13時15分頃 熊本県阿蘇地方 M4.1 震度4 阿蘇系
13時18分頃 大分県中部   M2.7 震度3 別府系
13時29分頃 大分県中部   M3.2 震度3 別府系
14時03分頃 熊本県阿蘇地方 M4.5 震度4 阿蘇系
14時27分頃 熊本県熊本地方 M4.5 震度4
14時32分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
14時47分頃 熊本県熊本地方 M3.6 震度3
14時58分頃 熊本県阿蘇地方 M3.3 震度3 阿蘇系
15時15分頃 熊本県熊本地方 M3.5 震度3
15時16分頃 大分県中部   M3.0 震度3 別府系
15時44分頃 熊本県熊本地方 M3.5 震度3
15時48分頃 熊本県熊本地方 M3.9 震度3
16時02分頃 熊本県熊本地方 M5.3 震度5弱 熊本系の強い余震
16時55分頃 熊本県熊本地方 M3.7 震度3
16時57分頃 熊本県熊本地方 M3.3 震度3
17時05分頃 熊本県熊本地方 M2.7 震度3
17時17分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度4
17時40分頃 熊本県熊本地方 M4.1 震度4
18時25分頃 熊本県熊本地方 M3.9 震度4
20時44分頃 熊本県熊本地方 M3.7 震度3 やや南西
21時02分頃 熊本県阿蘇地方 M2.8 震度3 阿蘇系
21時05分頃 熊本県熊本地方 M4.5 震度4
21時28分頃 熊本県熊本地方 M2.6 震度3
21時43分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
21時50分頃 熊本県阿蘇地方 M3.6 震度3 阿蘇系
22時06分頃 熊本県熊本地方 M3.5 震度4
22時10分頃 熊本県熊本地方 M3.5 震度3
22時25分頃 熊本県熊本地方 M3.2 震度3
22時53分頃 熊本県熊本地方 M3.3 震度3
23時26分頃 大分県中部   M3.7 震度3 別府系
23時54分頃 熊本県阿蘇地方 M3.5 震度4 阿蘇系

4月17日
00時03分頃 熊本県熊本地方 M3.3 震度3
00時14分頃 熊本県阿蘇地方 M4.9 震度4 阿蘇系
00時21分頃 大分県北部   M2.5 震度3 別府系
00時23分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度4
00時45分頃 熊本県熊本地方 M2.9 震度3
00時56分頃 熊本県熊本地方 M3.9 震度3
00時59分頃 熊本県阿蘇地方 M4.0 震度4 阿蘇系
01時37分頃 熊本県熊本地方 M3.2 震度3
03時07分頃 熊本県熊本地方 M2.5 震度3 ←02時代、震度3以上なし
03時26分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
03時30分頃 熊本県阿蘇地方 M4.0 震度4
04時46分頃 熊本県熊本地方 M4.5 震度4
04時52分頃 熊本県熊本地方 M2.7 震度3 やや南西
05時41分頃 熊本県熊本地方 M3.5 震度3
06時00分頃 熊本県熊本地方 M3.6 震度3 ←07時代、震度3以上なし
06時17分頃 熊本県熊本地方 M3.3 震度3
08時38分頃 大分県中部   M2.6 震度3 別府系
08時58分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
09時40分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度4
09時58分頃 熊本県熊本地方 M3.7 震度4
10時59分頃 熊本県熊本地方 M4.1 震度3 やや南西
11時34分頃 熊本県阿蘇地方 M3.2 震度3 阿蘇系
11時51分頃 熊本県熊本地方 M3.5 震度4
12時09分頃 伊予灘     M3.8 震度2 ん?これは何だ?
12時20分頃 熊本県阿蘇地方 M2.6 震度3 阿蘇系
12時27分頃 熊本県熊本地方 M4.1 震度3
12時32分頃 熊本県熊本地方 M3.3 震度3
13時14分頃 熊本県阿蘇地方 M4.4 震度4 阿蘇系
13時38分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度3
14時10分頃 熊本県熊本地方 M2.7 震度3
14時41分頃 熊本県熊本地方 M3.5 震度3
15時35分頃 大分県中部   M2.9 震度3 別府系
15時57分頃 熊本県熊本地方 M3.5 震度3 やや南西
16時08分頃 熊本県熊本地方 M3.7 震度3
17時17分頃 大分県中部   M2.8 震度3 別府系
17時53分頃 熊本県熊本地方 M2.9 震度3
18時25分頃 大分県中部   M3.3 震度3 別府系
19時23分頃 熊本県熊本地方 M4.4 震度4 やや南西 
19時30分頃 大分県中部   M2.8 震度2 別府系
19時40分頃 熊本県阿蘇地方 M3.3 震度3 阿蘇系
22時56分頃 熊本県熊本地方 M3.7 震度4 やや南西
4月18日
00時10分頃 熊本県熊本地方 M3.6 震度3 やや南西
03時36分頃 熊本県熊本地方 M3.2 震度3 やや南西
04時02分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
04時44分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度4
05時39分頃 熊本県熊本地方 M3.1 震度4 やや南西
07時13分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
07時53分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度3 やや南西
08時35分頃 熊本県熊本地方 M4.1 震度4
09時02分頃 熊本県熊本地方 M3.4 震度3
12時37分頃 熊本県熊本地方 M3.8 震度3 やや南西
13時04分頃 熊本県熊本地方 M3.2 震度3 やや南西
13時04分頃 大分県中部   M2.6 震度3 別府系
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活断層、横ずれ50キロ…大分にも震源域

16日未明に起きた熊本県を震源とする地震はマグニチュード(M)7・3で、6400人以上の死者・行方不明者を出した1995年の阪神大震災(M7・3)級の規模だった。

強い揺れが局所的だった14日夜の地震(M6・5)と比べ、エネルギーは10倍以上で、広い範囲で最大震度6強の激しい揺れに見舞われた。専門家は、複数の活断層が連動して地震が起きたと指摘し、今後も広い範囲で地震が続くことに警戒を呼びかけている。

気象庁によると、M7級の直下型地震は、2011年の東日本大震災の余震とみられる福島県浜通りの地震(M7・0)以来。九州地方では、玄界灘を震源とする福岡県西方沖地震(同)が起きた05年以来、11年ぶりとなる。

同庁の解析では、北西と南東方向に引っ張る地盤の動きの影響で断層が水平にずれる「横ずれ型」の地震だった。14日の熊本地震や阪神大震災と同じ仕組みだ。八木勇治・筑波大准教授(地球物理学)が地震波を解析した結果、ずれた断層の範囲は長さ約50キロ・メートル、幅約20キロ・メートルに及ぶとみられる。地下の破壊は震源から北東に進み、約20秒間続いたという。

今回の震源は、熊本県を東西に横切る布田川ふたがわ断層帯(全長約64キロ・メートル以上)の北側に位置する。同断層帯の北東部は、政府の地震調査委員会の長期評価で、30年以内にM7・0の地震が発生する確率が「ほぼ0~0・9%」と予測されていた。震源の南側には日奈久ひなぐ断層帯(同約81キロ・メートル)があり、14日の熊本地震は同断層帯の一部が動いたとみられる。

鈴木康弘・名古屋大教授(変動地形学)は今回、布田川断層帯の一部が動いたと指摘し、「日奈久と布田川の両断層帯は一連の活断層と考えるのが適当だ。今回の地震は、14日以降の地震に連動して起きたもので、長大な断層の一部が動き出したと考えられる」との見方を示す。

松島健・九州大准教授(固体地球物理学)によると、九州地方の地盤には南北方向に引っ張る力がかかっている。その力の影響で大分から熊本にかけて地盤が陥没している「別府―島原地溝帯ちこうたい」が形成されており、日奈久、布田川両断層帯や別府―万年山はねやま断層帯がある。地溝帯の南西部から北東部にかけて活動が活発化している。これについて気象庁は16日の記者会見で「熊本、阿蘇、大分県中部の3か所で大きな地震が発生した」と述べた。

今回の地震を受け、地震調査委は17日に臨時会を開くことを決めた。地震活動の原因や、今後の見通しを検討する。

『読売新聞』2016年04月16日 14時24分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160416-OYT1T50066.html?from=ytop_main1
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「震源、じわじわと東に」 別の活断層に影響の可能性
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今後の地震活動について、専門家はさらに別の活断層が動く可能性を指摘する。九州を東西に横断する別府・島原地溝帯沿いには多数の活断層が存在し、四国や紀伊半島を通る中央構造線断層帯に連なる。

川崎一朗・京都大名誉教授(地震学)は「震源はじわじわと東に移動している。断層が動くと、その延長線上の断層も動きやすくなる」と話す。地震が発生すると、周囲の断層への力のかかり方が変化して、地震を起こしやすくなることがあるからだ。

地震予知連絡会会長の平原和朗・京都大教授(地震学)も「大分の地震は震源地から100キロ近く離れており、余震とは考えにくい。大分県の別府―万年山(はねやま)断層帯が誘発されて動いた可能性もある。今後、何が起こるかは正直わからない。仮に中央構造線断層帯がどこかで動けば、長期的には南海トラフ巨大地震に影響を与える可能性があるかもしれない」と話す。

東北大の遠田晋次教授(地震地質学)は「地震活動が南へ拡大する可能性も忘れてはいけない。日奈久断層帯は北部で地震が発生したが、南への延長部分では地震が起きておらず、注意が必要だ」と話す。

『朝日新聞』2016年4月16日11時35分
http://www.asahi.com/articles/ASJ4J34VYJ4JULBJ00G.html?iref=comtop_6_01

熊本県でまたM7.3、最大震度6強(後日、震度7に修正)の大地震 [地震・火山・地質]

4月16日(土)

16日01時25分頃、熊本県でM7.3、震度6強の大地震。
14日の地震(M6.5)よりずっと大きい。
兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)と同じ規模。
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01時25分頃、震源地は熊本県熊本地方(北緯32.8度、東経130.8度、長崎の東90km付近)、
震源の深さは約12km、地震の規模はM7.3。
発震機構は、北西-南東方向に張力軸をもつ横ずれ断層型。

熊本県熊本市中央区、熊本市東区、熊本西区、南阿蘇村、菊池市、宇土市、大津町、嘉島町、宇城市、合志市で震度6強
熊本市南区、熊本市北区、阿蘇市、八代市、玉名市横島町、大津町、菊陽町、御船町、熊本美里町、山都町、氷川町、和水町、上天草市、天草市、大分県別府市、由布市などで震度6弱を観測。

【追記】気象庁は20日、16日01:25頃に発生した熊本県熊本地方を震源とするM7.3・最大震度6強の地震について、震度計のデータが入手できなかった熊本県益城町と西原村のデータを入手し、両観測地点の震度を7に修正。
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地震学の定義では、本震より大きな余震というのはあり得ないので、こうなるともう余震ではない。
14日の地震が前震で、今回の地震が本震と見るべきか?
あるいは、同じ活断層系に由来するにしても、誘発された別の地震が連鎖していると見るべきか。

01時44分にもM6.0、震度6弱。
こういうM6~7クラスの連発地震は、たいへん珍しい。

03時03分、M5.8、震度5弱。
震源は阿蘇地方、震源が北東に移動している。
津波よりむしろ噴火を警戒すべき。

【被害】
14日の地震よりずっと規模が大きいので、被害も広範囲で大きい。
NHKによると、熊本市内でビルが崩壊との情報。
阿蘇市でも住宅が多数崩壊し、死者が出ているとの情報。
南阿蘇村の阿蘇大橋が崩落したとの情報。
阿蘇神社(楼門・本殿)崩壊。
宇土市役所の庁舎が崩壊。

3時55分頃、M5.8、震度6強。
震源は阿蘇地方。
阿蘇地方の被害、さらに拡大。

益城町の老人ホームで66人が閉じ込められているとの情報。
八代市で大きな建物(アパート)が火災(焼け跡から1人の遺体)。

熊本県阿蘇郡西原村の大切畑ダム(アースダム)が決壊の恐れ。
農業用の溜池ダムで、画像で見る限り、それほど大きくない感じだが、下流の鳥子川流域に避難勧告。

夜が明けてきて、すこしずつ被害状況が明らかに。
南阿蘇村で山の斜面が大規模に崩落、阿蘇大橋が落ちて道路が不通。
畑も大きく川に崩落。
アパート2棟が潰れて、学生数人が閉じ込められている。
宇城市と嘉島町で倒壊した建物で人が下敷き、閉じ込め。
熊本市中央区でアパート倒壊。
熊本市で2人死亡確認。
西原村でもかなりの数の家屋が倒壊。

政府(菅官房長官)発表、閉じ込め53箇所、生き埋め23箇所。