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手術要件撤廃と「お風呂問題」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

12月28日(水)

『信濃毎日新聞』の社説「性別の変更 自己決定支える制度に」が、日本の「GID特例法」が人権侵害であることをはっきり指摘していて、なかなか良い記事。

ただ、「性同一性障害」という枠組み自体が、もう余命いくばくもない(長く見て2年)わけで、それを踏まえて制度の見直しをしていかないといけない。

手術要件の撤廃には「お風呂問題」(公衆入浴施設の利用)という日本固有の問題との調整をどうつけるかという、とても難しい問題がある。
具体的に言えば、ペニスはあるが法的には女性の人が女湯に入ることを社会が認めるのか?ということ。
認めるならそれでいいが、認めないとなると、同じ法的な女性で、女湯に入れる人と入れない人ができるのは、法の下の平等に反すると思う。

社会的理解という点で「お風呂問題」は軽視すべきではない。
「人権問題に、社会的理解を待つ必要ない」という意見もあるが、私はそうは思わない。
理念的にはそうかもしれないが、現実はそう簡単ではない。

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(社説)性別の変更 自己決定支える制度に

戸籍の性別を変えるために性別適合手術を受けなければならないのは、憲法が保障する自己決定権の侵害ではないか―。

性同一性障害の当事者からの問題提起を、法制度の抜本的な見直しに向けた議論につなげたい。

岡山県に住む臼井崇来人(たかきーと)さんが、女性から男性への性別変更を求める審判を家裁に申し立てた。手術を事実上強制する性同一性障害特例法の規定は違憲、無効と審判の場で主張するという。

体を傷つけることに抵抗があり、手術は受けていない。自分以外にも、受けるかどうか悩んでいる人や、受けてから後悔する人がたくさんいると訴えている。

体と心の性が一致しない性同一性障害の人の性別変更は、2004年に施行された特例法で可能になった。これまでに5千人以上が変更を認められている。

要件として、生殖能力を欠いていること、変更したい性別の性器に近い外観を備えていることなどを特例法は定める。それには、子宮や卵巣、精巣を摘出したり、性器を形成したりする性別適合手術を受ける必要がある。

臼井さんのように、手術を望まない当事者は少なくない。体への負担だけでなく、公的医療保険が適用されないため、経済的にも負担は重い。性別の違和感を訴えて医療機関を受診した人のうち、手術を受けた人は1割に満たないとの調査もある。

欧州では既に、ドイツや英国をはじめ10カ国以上が性別変更の条件から適合手術を外している。世界保健機関(WHO)は14年に、手術要件をなくすことを求める声明を出した。

憲法13条は、個人の尊重と幸福追求権を定める。その核心にあるのが自己決定権だ。自らの生き方に関わることを公権力の干渉を受けずに決める権利である。

特例法は、手術のほか、結婚していないこと、未成年の子がいないことを性別変更の要件としている。夫婦、両親が同性になる事態を避け、家族関係の「秩序」を維持する考え方が背景にある。

厳しい要件によって、性別の自己決定が不当に妨げられてはいないか。性的少数者の権利保障を前進させるには、家族の多様なあり方を認めることこそが求められるのではないか。

同性婚を認めることも関係してくる。個人の尊重を土台にして、性的少数者の人権と尊厳を支える法制度をどう組み立てていくかを考えたい。

『信濃毎日新聞』2016年12月28日
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161228/KT161227ETI090009000.php

12月27日(火)腰痛 [日常]

12月27日(火)

9時に一度、目が覚めたが、雨音を聞きながら二度寝。
11時、起床。

どうも腰の具合が良くなく鈍痛がある。
湿布を貼って、できるだけ横になって、時代小説などを読む。

疲れが出ているのか、気が抜けたのか。
どっちもかな。

朝食は、新丸子駅前「ブーランジュリー・メチエ」のジャンボン・フロマージュとコーヒー。
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昼食は、昨日、購入したお餅を試食。
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夕食は、2日遅れてきたフライドチキン。
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酢いわし。
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大黒しめじと卵のお汁。
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少し良くなったので、夜中、1958年に刊行された同性愛小説、小野善弘「もうひとつの夜」を読んで、メモを作る。

就寝、4時。

台湾、同性婚認める民法改正案が委員会を通過 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

12月27日(火)

台湾議会で、同性婚認める民法改正案の審議が始まり、委員会を通過した。

台湾は、欧米留学帰りのリベラルな人も多いが、同時にキリスト教右派(福音派など)の勢力も強いので、楽観はできない情勢。

NHKや朝日新聞がけっこう大きく報じているのに、日本のLGB活動家のコメントが少ないような気がするが、気のせいかな。

私は2003年にお茶の水女子大学にいらしたジョセフィン・ホー(何春蕤)先生に出会い、同年12月に台湾国立中央大学で開催された国際シンポジウム「跨性別新世紀」に呼んでいただいて以来、台湾の動向に注目してきたので、いよいよだなという感じで期待している。

同時に2003年の時点で、「セクシュアリティをめぐる政治」という意識で、台湾と日本の大きな差を感じた。
もちろん、台湾が先進的で、日本はまったく後進的という差。
その差は、10~15年ではなかなか埋まらないと思うのが正直なところ。

アジア最初の同性婚を認める国が台湾になり、日本では見通しすら立たないのは、やはり運動の蓄積の差としか言いようがない。

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アジア初の同性婚認める法案成立するか 台湾議会で審議開始

台湾で同性婚を認めることを盛り込んだ民法の改正案が議会に提出され、アジアで初めて同性婚が法的に認められるかどうか、審議の行方に関心が高まっています。

台湾では「LGBT」と呼ばれる性的マイノリティーへの理解が若者を中心に進んでいて、ことし10月には当事者や支援者による8万人規模のパレードが開かれ、蔡英文総統も同性婚への支持を表明しています。

こうした中、同性婚を認めることを盛り込んだ民法の改正案が26日、与野党の議員から議会に提出されました。改正案は内容の違いによって6種類あり、それぞれの提案者が趣旨説明を行いました。議会の周辺では、賛成の立場の住民たちが大勢集まり、性の多様性を象徴するレインボーカラーの旗を振りながら、同性のカップルに対する差別をなくすべきだとアピールしました。

一方、反対派の人たちも大規模なデモを行い、「審議をやめろ」などと訴え、議会の敷地の中に入ろうして一時、警察と小競り合いになりました。改正案は今後、本格的に審議され、成立すればアジアで初めて同性婚が法的に認められることになりますが、宗教団体などを中心に根強い反対意見もあり、審議の行方に関心が高まっています。

「NHKニュース」12月26日 20時20分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161226/k10010820721000.html
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同性婚法案が委員会通過 台湾、強い反対で協議難航も

台湾で同性婚を実現する民法改正案が26日、立法院(国会)司法法制委員会を通過した。今後、与野党協議を経て本会議に送付される。推進側は来春の本会議可決を目指す。ただ、反対も根強く、与野党協議で棚上げされる可能性もあり、予断は許さない状況だ。

この日の委員会では、与野党の委員らが提案していた4本の法ログイン前の続き案を一本化。同性の婚姻当事者にも民法上の夫妻や配偶者などに関する規定を平等に適用する、などとの条文を設けた。

また、これとは別に、民法に同性婚に関する章を追加する改正案も与野党協議に回された。同性婚が実現すれば、アジアで初めてとなる可能性が高い。一方、年配者やキリスト教関係者ら伝統的な家庭観を重視する層には反対が強く、男女の婚姻と同性パートナーを区別する特別法の制定を求める動きもある。委員会は、こうした法案が提出されれば与野党協議にかけることでも合意した。(台北=鵜飼啓)

『朝日新聞』2016年12月27日05時00分
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12724445.html?rm=150