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ハフィントンポストの記事に追記 [お仕事(執筆・成果)]

5月9日(火)

ハフィントンポストの記事(の最後の方)で「トランスジェンダーは、比率で言うと1対3くらいでMtFよりFtMが多いのです」と言ったら、読者から「間違い(反対)ではないか」という問い合わせが来たとのこと。

トランスジェンダー界隈にとっては当たり前の現実が、世の中に伝わっていないことを実感。

ということで、
「海外ではMtFがFtMより多いのが一般的だが、日本では少なくとも00年代後半から受診者レベルでFtMがMtFより多くなっている。日本精神神経学会の調査(2017年3月)でも戸籍を変更した人はFtMがMtFより約3倍多いと推計している。」
という形で註を加えました。

http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/25/junko-mitsuhashi_n_16222104.html?ncid=engmodushpmg00000004

【追記(11日0時)】
「FtMが多い理由」について、いくつかお尋ねがあったので私見を記しておきます。

なぜ、世界の中で日本だけがFtMの比率が顕著に高いのか、理由はまだわかりません。
ただ、遺伝子的にそういう傾向があるとは考えられず、やはり女性→男性という何らかの「社会圧」があると考えられます。

しかし、まったくのシスジェンダー&ヘテロセクシュアルの女性がいきなりFtM化するとは考えにくく、FtMの増加分の資源はレズビアンだと思います。
私はレズビアンの社会的隠蔽とコミュニティの未成熟が、一部のレズビアンのFtM化につながっていると考えています。

詳しくは、拙稿「日本におけるレズビアンの隠蔽とその影響」(小林富久子ほか編『ジェンダー研究/教育の深化のためにー早稲田からの発信―』 彩流社 2016年3月 P135~155)をご参照ください。