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米AP通信が新ルール「he」「she」が嫌な人にtheyの三人称単数OK 性的少数者に配慮 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

5月19日(金)

某W大学ジェンダー研究所の研究会で、特定の(自称)フェミニズム研究者に何度も「彼」と呼ばれて、「あなたが個人的に私の性別をどう認識するかは勝手だけど、公の席で『彼』呼ばわりするのはアウティングに等しいですよ」と訂正を願ったにも関わらず繰り返され、ブチ切れて、以後、参加を止めた。

トランスジェンダーの三人称は、その人のジェンダー・アイデンティティに則して呼んでほしい。

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LGBT  theyの三人称単数OK 性的少数者に配慮

米AP通信が新ルール 「he」「she」が嫌な人に

「he」(彼)とも「she」(彼女)とも呼ばれたくない人を指す時に「they」を三人称単数で使うことを認める--。米国のAP通信が、配信記事の英文表記にこんな新ルールを加えた。性別で分けられたくない、自分は男でも女でもない、と感じる性的少数者(LGBTなど)に配慮した対応だが、この単数they、日本語でどう訳す?【中村かさね】

AP通信は自社の英文表記の基準をまとめたスタイルブックを毎年発行し、多くの作家やジャーナリストが利用する。新ルールは今月末に発行される2017年度版に追加される。

theyは、日本の英語教育で最初に習う三人称複数の人称代名詞だ。性の区別はなく、文脈で「彼ら」「彼女たち」と訳す。

AP通信によると17年度版の同書では性的少数者を表す際にはheやsheではなく名前や職業を用い、他に言い換えられない時のみtheyを使うとする。続くbe動詞は三人称複数と同じ「they are」とし、文脈で誤解のないようにする。

単数theyは15年に米有力紙ワシントン・ポストが採用し、米国流行語大賞に選ばれた。だが、全世界に記事を配信するAP通信が採用する影響は大きい。
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「やっとメディアが認めた。少しずつ定着するだろう」。性的少数者の問題に詳しい一橋大のソニア・デール専任講師は評価する。「単数theyは研究者や当事者の間で10年ほど前から使われていたが、be動詞を『they is』とする論文もあり、使い方はまちまちでした」

体は女性、心は男性という自身の性同一性障害(GID)を自伝「ダブルハッピネス」(講談社)で公表した杉山文野さん(35)も歓迎する。「言葉に決めつけられ、イメージに当てはめられる窮屈さを常に感じていた。選択肢が増えるのはよいこと」。自伝出版後に「GIDの杉山さん」と言われ続け、息苦しくなって海外を放浪。「息苦しいのは日本だけと思ったら世界中でミスかミスターか、マドモアゼルかムッシュかと問われた」と振り返る。

一方、女性装を始めて3年以上になる東京大東洋文化研究所の安冨歩教授は「新たな代名詞でLGBTを特別な存在と宣伝するのは苦肉の策だろうが、よいとは思えない」と懐疑的だ。
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単数theyを日本語にどう置き換えるか。

「heやsheの訳語『彼/彼女』は、明治以降に欧米文を翻訳する中で定着した」と、日本語学者の岡崎友子・東洋大教授は指摘する。もともと遠くの物や人を指す「かれ/かの」という古語(現代語の「あれ/あの」に相当)を再利用した訳語で、「彼女」は「かの・おんな」が変化したものだという。

古語「かれ/かの」には男女の区別がなく、森鴎外も小説「舞姫」でヒロインのエリスを「彼」と表記した。岡崎さんは「現代でも『あの人』『その人』『この人』とすれば、男女の区別なく特定の人物を指せます」と話す。

AP通信の新ルールについて、海外の通信社電を扱う毎日新聞外信部は「ルールの趣旨を踏まえ、性的少数者については男女の別を明示する代名詞を避け、名前や肩書を用いるなど柔軟な日本語訳を心がけていく」としている。

.『毎日新聞』2017年5月18日 18時09分(最終更新 5月18日 20時51分)
https://mainichi.jp/articles/20170519/k00/00m/040/025000c



定期刊行物の「LGBT」特集 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

5月19日(金)

以前、調べた定期刊行物の「LGBT」特集について、データを追加・補充。

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定期刊行物の「LGBT」特集(「多様な性」を含む)
()は件数、分野別は三橋による(適当)。
2017年は5月19日時点。

2012年(2)経済2
2013年(0)
2014年(2)人権1 報道1
2015年(10)労働3 経済2 人権2 労務管理1 教育1 思想1
2016年(16)法律・司法5 経営3 医療・心理3 金融2 労働1 教育1 文芸1
2017年(6)労働2 労務管理1 法律・司法1 思想1
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2016年が16件あったのに対し、2017年は4月までで6件で、数的には減ってはいない。
しかし、さすがにLGBTを特集するような雑誌は、ほぼ出尽したというか、一巡した感がある。
定期刊行物で見る限り「LGBTブーム」は峠を越したように思う。

岩波書店の『世界』が2017年5月号で「特集:〈LGBT〉ブームの光と影」を組んだように、今後は「LGBTブーム」の「影」の部分にも焦点が当たっていくようになると思う。
あるいは「光と影」ではなく「影と闇」かもしれないが。

LGBTをめぐる金銭被害を議論 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

5月18日(木)

少し前の記事だけど。
朝日新聞20170506(東京).jpg
↑ 『朝日新聞』2017年5月6日朝刊

FtMトランスジェンダーのブラック商法問題が、マスメディアに掲載されたのは初めてだと思う。

今度、同種の問題への関心が高まることを期待したい。