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クロマニョンの青年が選んだのは、野山羊か?ネアンデルタールの娘か? [性社会史研究(一般)]

5月20日(日)

12~13年ほど前、某研究会で東京大学の人類学の教授のお話をうかがったことがある。
ネアンデルタール人と現生人類の混血はない!という結論だった。

その質疑応答で、井上章一先生(国際日本文化センター教授)が「では、アナトリアの草原で長い旅をしてきたクロマニョン人(コーカソイドの先祖)の青年がネアンデルタール人の娘に出会った時、その青年は娘を無視して、野山羊とSexしたということですか?」と質問された。

東大人類学の教授は、しばらくの沈黙の後、「そういうことになりますね」と返答した。

私だけでなく、その場にいた研究者のほとんどが「そんなはずないじゃないか!」と突っ込みたかったと思う。

その後の研究(遺伝子解析)で、ネアンデルタール人と現生人類の混血があったことが証明された。
ネグロイドを除く現生人類の遺伝子には、1~4%ほどネアンデルタールの遺伝子が継承されている。
しかも、白っぽい皮膚、金髪や赤毛、青い目などコーカソイド的特徴はネアンデルタール人から受け継いだ可能性が高い。

やっぱり、クロマニョン人の青年は、野山羊ではなく、ネアンデルタール人の娘を選んだのだった。

(参照)
更科 功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか』 (NHK出版新書、 2018年1月)
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二階堂ふみさんの愛加那 [テレビ批評]

5月20日(日)

NHK大河ドラマ「西郷どん」、忙しくてしばらく見ていなかったが、奄美大島の娘で西郷隆盛の2番目の妻になる愛加那(1837~1902年)役の二階堂ふみさんの演技がすごい!という噂なので視てみた。

ほんとうにすごかった。
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二階堂さん、若手(23歳)ながらすでに数々の女優賞に輝いてきた演技派だし、沖縄県の出身だから、奄美の島娘という役柄にはまりやすいのはそうなのだが、それ以上になりきっている。
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「変態性欲」概念の構造 [性社会史研究(一般)]

5月20日(日)

明治大学文学部(和泉)「身体と社会」の講義で、非典型な性の有り様の病理化と脱病理化の話を少し詳しく話そうと思う。

以前に作った図表があったのだが、状態が悪いので、あらためて羽太鋭治・澤田順次郎『変態性欲論』(1915年初版)を書架の奥から出してきて、作り直す。
変態性欲の構造 - コピー.jpg
19世紀末から20世紀初頭にかけて、こうした構造で病理化されてきた様々な非典型な性の有り様が徐々に脱病理化されていくのが20世紀の歴史で、21世紀初頭の現在は、脱病理化の最終段階ということ。

羽太と澤田の『変態性欲論』は、ドイツの精神病理学者Richard Freiherr von Krafft-Ebing(1840~1902年)の『性的精神病理』(Psychopathia Sexualis、1886年)をベースにしているのだが、部分的に日本の事例を入れている。 

たとえば、「虚物に対する性的狂崇」(フェティシズムに相当)のところで、リボンと手がら・根かけ、コルセットと長襦袢が並んでいたりして面白い。

ちなみに、手がらは日本髪を結う際に、髷に巻きつけるなどして飾る布のこと、根かけは日本髪の髷の根元に巻きつけて用いる紐状の飾り物。

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職務質問の男女差 [世相]

5月20日(日)

男性(とくにゲイ)の知人が、よく「職質」ネタをしているけど、警察の職務質問って、ものすごく男女差がある。
女性は、よほど怪しくないとまず職質はされない。

私の場合、男性時代に1度あるだけ。
学生時代、練馬に住んでいたとき、銭湯に行く途中、警官に呼び止められて「手提げ袋の中、見せてください」と言われたことがある。
通行人に次々に声をかけていたから、何かの手配中だったのだと思う。

女性の格好では25年間、こんなに怪しいのに1度もなし。
歌舞伎町時代、夜中に出会ったパトロールの警官に「早く帰りなさい」と言われただけ。

この男女差はどういうことかと言えば、すごく単純で、警察が指名手配していたり、重点警戒している人物像が、ほとんど(99%近く)男性だから。
(受刑者全体の男女比が10:1、凶悪犯罪限定だともっと差が大きくなる)
交番の掲示板に貼ってある指名手配写真を見れば一目瞭然で、オウムのK池直子が逮捕されてからは、男性ばかり。

もしも、女性の凶悪犯が逃走中という事態になれば、女性も職質されることが増えるだろうが、まあ、そういうことは稀。

やたらと職質される男性諸氏には同情するが、そういう背景なので、ある程度は、仕方がないのかも。
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講義の準備 [お仕事(執筆・成果)]

19日(土)

夜中、来週火曜の講義(明治大学文学部「ジェンダー論」)の準備。
第6講は「L/G/B/Tとは何か ―性的マイノリティをめぐる諸問題―」。
現在進行形の話なので、毎期ごとに話したい内容は増えていくが、レジュメはA4版4枚に収めるという制約があるので苦労する(少しでもはみ出ると、印刷枚数が一気に350枚増える)。
パワーポイント資料も、スライドが増え続け、とうとう70枚に。
100分の授業時間でも足りない。
でも、LGBTの話ばかりしているわけにもいかないのが辛いところ。
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