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加藤政洋編著『モダン京都 ―〈遊楽〉の空間文化誌―』 [性社会史研究(一般)]

6月24日(土)

『性欲の研究 東京のエロ地理編』(平凡社)の対談「『性なる』場所の戦中戦後」でお世話になった加藤政洋さんにいただく。
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加藤政洋編著『モダン京都 ―〈遊楽〉の空間文化誌―』(ナカニシヤ出版、2017年4月、2200円+税)

序章 文学の風景を歩く
第一章 京の〈宿〉――《上木屋町》の文人たち
第二章 席貸と文学のトポロジー
第三章 鴨川畔の山紫水明――《東三本木》の文人たち
第四章 花街周辺の宴席文化――山猫・配膳・雇仲居
第五章 廓の景観と祭礼――《島原》の太夫道中をめぐって
第六章 祇園祭のねりもの――《祇園東》芸妓衆の仮装行列
第七章 鴨川納涼の空間文化史
第八章 祇園はうれし酔ひざめの……――《祇園新橋》の強制疎開
第九章 「風流懺法」のあとさき――《真葛ケ原》の京饌寮
第十章 縁切りのトポスと「愛の空間」――安井金比羅宮とその周辺
第十一章 紙屋川の料理茶屋――《平野》と《北野》のはざまで
終章 〈地〉と〈図〉のあいだに

遊楽・性愛の文化史、歴史、地理とくれば、私の三大好物。
しかも、京都は、私にとって東京に次いで馴染の街。
そうした好物を上手に料理しているわけで、一気に食べる、いや読むのがもったいなくて、一章、一章、時間をかけて読ませていただいた。

祇園、東山、鴨川べり、平野、北野、安井など、自分が歩き回った場所の歴史地理がつぎつぎに「謎解き」されていくのが楽しい。
とりわけ、新吉原の「花魁道中」について調べている関係で、第五章「廓の景観と祭礼――《島原》の太夫道中をめぐって」は興味深かった。


4月22日(土)性慾研究会(2017年第2回) [性社会史研究(一般)]

4月22日(土)  曇り  京都  19.5度  湿度26%(15時)

6時半、起床。
朝食は、新丸子駅前「ブーランジュリー・メチエ」の洋梨のデニッシュとコーヒー。
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シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて頭頂部で結びシュシュを巻く。
化粧と身支度。
黒と白のジラフ柄のロング・チュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショートブーツワインレッドのショルダーバッグ。
黒のカシミアのショール

8時35分、家を出る。
新横浜駅9時36分発の「のぞみ215号」で京都へ。

名古屋駅を過ぎて、車中で早めの昼食。
いつものように好物の 「深川めし」(980円)。
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11時35分、京都駅着。
京都は暖かい。
地下鉄で四条に移動。

定宿の「ヴィアイン京都四条室町」に荷物を預ける。
烏丸蛸薬師の「ローソン」で配布資料をコピー。
阪急烏丸駅から1駅だけ乗って河原町で下車。
四条大橋を渡る。
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↑ 川床の修理・準備が始まっている。

京阪四条駅から2駅乗って神宮丸太駅で下車。
徒歩で東大路近衛の「京都大学・楽友会館」へ。
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↑ 1925年(大正14)年に京都大学創立25周年を記念して建てられた。
京都大学工学部建築科の森田慶一助教授の設計によるスパニッシュ・ミッション様式
鉄筋コンクリート2階建の瓦葺、1998年(平成10)年に国の登録有形文化財に指定。
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↑ 玄関の壁面。
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↑ 建築史家・井上章一先生によると、Y字形の柱が特徴とのこと。
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↑ 室内装飾は東京高等工芸学校の森谷延雄教授。

13時05分、到着。
場所を勘違いして少し遅刻。
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↑ 京都大学関係の施設を使う場合は、カモフラージュして「相対研究会」と名乗っている
13時15分、開会。
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「性慾研究会(2017年第2回)」 室町・京都大学・楽友会館

(原稿報告)澁谷知美 「性慾の人々 高須克弥」
(研究報告)河原梓水 「戦後日本の変態雑誌における性の生活記録運動」
(原稿紹介)三橋順子 「女装秘密結社『富貴クラブ』の実像」
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17時20分、閉会。

今日の出席者、井上章一、齋藤光、古川誠、光石亜由美、澁谷知美、赤枝香奈子、河原梓水、小泉友則、鹿野由行、岩田歩子、三橋順子(11名)。

次回は、6月24日(土)に京都で開催。
(続く)

隅田川への架橋(メモ) [性社会史研究(一般)]

1月18日(水)

隅田川への架橋。
江戸時代の架橋はは5本だが、明治期は1本のみ。
明治政府は、江戸時代の橋の近代化(鉄橋化)には努めたが、新し橋はほとんど架けなかった。
昭和初期に関東大震災復興事業(避難路の確保)で4本を架橋。
多くが古い「渡し場」に架橋。

千住大橋 文禄3年(1594)11月
両国橋  万治2年(1659)もしくは寛文元年(1661)
新大橋  元禄6年12月(1694)
永代橋  元禄11年(169年)8月 「大渡し(深川の渡し)」
吾妻橋  安永3年(1774)10月 「竹町の渡し」
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厩橋   明治7年(1874))10月「御厩の渡し」
白鬚橋  大正3年(1914)5月 「橋場の渡し」
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(関東大震災復興計画)
駒形橋  昭和2年(1927)6月 「駒形の渡し」
蔵前橋  昭和2年(1927)11月 「富士見の渡し」
言問橋  昭和3年(1928)2月 「竹屋の渡し」
清州橋  昭和3年(1928)3月 「中州の渡し」
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勝鬨橋  昭和15年(1940)6月 「勝鬨の渡し」
佃大橋  昭和39年(1964)8月 「佃の渡し」
隅田川大橋 昭和54年(1979)
桜橋   昭和60年(1985)
水神大橋 平成元年(1989)3月 「水神の渡し」
中央大橋 平成5年(1993)8月
千住汐入大橋 平成18年(2006)2月「汐入の渡し」

1月8日(日)性慾研究会(2017年第1回) [性社会史研究(一般)]

1月8日(日)  雨  京都  7.4度  湿度82%(15時)

7時過ぎ、起床。
朝食は、新丸子駅前「ブーランジュリー・メチエ」のペッパーシンケンサンドとコーヒー。
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シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて頭頂部で結びシュシュを巻く。
化粧と身支度。
黒と白のジラフ柄のロング・チュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショートブーツ、焦茶のトートバッグ
ボア襟の黒のカシミアのポンチョ。
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8時55分、家を出る。
新横浜駅9時59分発の「のぞみ161号」で京都へ。
富士山は、背景が雲でコントラストが悪い。
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↑ この時期にしては雪が少ない?

名古屋駅を過ぎて、車中で早めの昼食。
いつものように好物の 「深川めし」(950円)。
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11時58分、京都駅着。
京都は雨。
地下鉄で四条に移動。

定宿の「ヴィアイン京都四条室町」に荷物を預ける。
烏丸蛸薬師の「ローソン」で飲み物を買う。
徒歩数分の井上章一先生の別邸へ。
12時40分、到着。
人数が集まるのを待って、13時過ぎ、開会。
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「性慾研究会(2017年第1回)」 室町・井上先生別邸

(企画提案)石川巧「『カストリ雑誌総覧』の企画に関する案内と提案」
(原稿報告)河原梓水 「沼正三」
(原稿報告)小泉友則 「安藤昌益の色欲言説」
(資料紹介)三橋順子 「1950年代男性同性愛関係書籍の紹介(1)
            ー扇屋亜夫『そどみあ挽歌』と小野善弘『もうひとつの夜』ー」
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17時50分、閉会。

今日の出席者、井上章一、齋藤光、古川誠、岩見照代、光石亜由美、澁谷知美、赤枝香奈子、石田仁、河原梓水、鹿野由行、岩田歩子、三橋順子(12名)。
(ゲスト)石川巧(立教大学)、大橋裕和(勉誠出版)

次回は、4月22日(土)に京都で開催。

懇親会は、室町錦東入ルの「清水家・錦」。
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二次会は、高倉六角西入ルの「京Apollo」。

23時40分、散会。
4カ月ぶりの性慾研、やはり仲間との会話は楽しい。
0時10分、ホテルに戻る。
就寝、0時40分(ヴィアイン京都室町四条)。

踊る占領軍将兵と日本人女性 [性社会史研究(一般)]

1月7日(土)
進駐軍専用「キャバレー歌舞伎(大阪・難波新地:1945年9月30日).jpg
大阪難波新地に日本側が設置した進駐軍専用「キャバレー歌舞伎」で踊る占領軍将兵と日本人女性。
「キャバレー歌舞伎」は、大阪歌舞伎座の6階のアイススケート場を占領軍向けの慰安施設に改装した。

撮影は、敗戦後1カ月半の1945年(昭和20)9月30日。
この時期の、占領軍慰安関係の施設の写真は少なく、とりわけ大阪のものは貴重。
Twitterで「娼家の手帖」さんからいただく。

少し調べてみたら、9月25日に和歌山に上陸したアメリカ第6軍が大阪に進駐したのは、東京より約1カ月遅れの9月26日。
だから、この写真は、実質、占領4日後というこになる。
8月28日にアメリカ陸軍先遣隊を迎えなければならず、準備時間が少なかった横浜・東京に比べて、大阪は準備時間があったので「手ぐすね引いて待ち構えていた」感じ。

うれしい悲鳴 [性社会史研究(一般)]

12月13日(火)

半年に1度くらい古書店「股旅堂」から冊子の目録が送られてきて、メールで欲しい本を注文する。
早いもの順ではなく、古書店で10日ほど注文を溜めて、重複した商品は抽選で落札者を決めるシステム

けっこう競争が厳しくて、いつもは良くて注文した本の3分の2、だいたい半分、悪いときは3分の1くらいしか手に入らない。

ところが今回(16号)は、なんと注文した7点全部が当たってしまった。
こんなこと初めて。

研究資料的にいちばん欲しかった1950年代の「連れ込み宿」小説『女の鍵穴』『夜のうず潮』(どちらも国会図書館に収蔵されていない)は、こんなこと研究しているのは私だけだと思うので、それほど競争者はいないだろうと思っていた。
しかし、1950年代のゲイ(男性同性愛)関係の書籍、小野善弘『もうひとつの夜』(1958年)はかなり稀覯本で、競争者が多いだろうと思っていた。

問題は、予想をオーバーした購入費用。
なんとかするしかないなぁ。


不思議だ [性社会史研究(一般)]

10月12日(水)

竹内瑞穂+「メタモ研究会」編『〈変態〉二十面相ーもうひとつの近代日本精神史ー』(六花出版、2016年9月)という本を共著者の方からいただいた(感謝)。

「変態」という概念を文学の観点から分析した論集でとても興味深い内容。
さっそく拾い読みをしていたら、第9章「三島由紀夫ーとてつもない<変態>」(柳瀬善治)という論考に不審なことがあるのに気づいた。

156頁に「日本における「女装」「トランスジェンダー」の問題について」(『戦後日本女装・同性愛研究』中央大学出版部、2006)という論文が注記されているのだけど、同書にはそんな論文、載っていない。
私は『戦後日本女装・同性愛研究』の実質的な編者の1人なので気になって、かなり丁寧にチェックしたが、論文はもちろん、章や節の名前にも、そうした論題はない。

引用・注記のミスだと思う。

そもそも「日本における「女装」「トランスジェンダー」の問題について」なんて私の専門分野にもろ被りの論文、私が知らなかったら大変だ。
あわてて、国会図書館や都立中央図書館の蔵書・論文リストを検索したが、この題名の論文はヒットしない。

不思議だ。

「日本における「女装」「トランスジェンダー」の問題について」という論文の著者は誰なのだろう?
明記されていないが、文脈をたどると跡上史郎氏のように読める。
そこで、「跡上史郎」で検索をかけてみたが、やはりヒットしない。

もしかして、「日本における「女装」「トランスジェンダー」の問題について」という論文そのものが、存在しないのでは?
そんな疑いが頭に浮かんでいる。

【追記(11月19日)】
柳瀬善治氏から、メールをいただいた。
「矢島正美編『戦後日本女装・同性愛研究』の諸論文を参照」という意味で記述したものが、私の記載ミスと校正段階の見落としで、あたかもそうした題目の論文が存在するかのような誤解を与えてしまった」とのこと。
「不思議」が解決した。


9月10日(土)性慾研究会(2016年第4回) [性社会史研究(一般)]

9月10日(土)  曇り  京都  31.5度  湿度44%(15時)

7時過ぎ、起床。
朝食は、新丸子駅前「ブーランジュリー・メチエ」のグレープフルーツ・デニッシュとコーヒー。
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シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて頭頂部で結びシュシュを巻く。
化粧と身支度。
黒地に茶と白の花柄のロングチュニック(3分袖)、黒のレギンス(5分)、黒のサンダル、焦茶のトートバッグ
8時55分、家を出る。
新横浜駅10時09分発の「のぞみ105号」で京都へ。

名古屋駅を過ぎて、車中で早めの昼食。
いつものように好物の 「深川めし」(950円)。
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(ハゼだけでなく)なんとなく穴子まで小さくなっているような気がする。

12時08分、京都駅着。
京都は東京より暑く、まだ夏。
地下鉄で四条に移動。

定宿の「ヴィアイン京都四条室町」に荷物を預ける。
烏丸蛸薬師の「ローソン」で飲み物を買う。
徒歩数分の井上章一先生の別邸へ。
12時35分、到着。
人数が集まるのを待って、13時過ぎ、開会。
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「性慾研究会(2016年第4回)」 室町・井上先生別邸

(調査報告)光石亜由美「パラオ・コロールの旧花街調査」
(研究報告)河原梓水 「沼正三と『家畜人ヤプー』について」
(研究報告)石田 仁 「雑誌のイラストにみる男性同性愛の表象 1945-1995」
(資料紹介)三橋順子 「新吉原遊廓を描いた風俗画絵葉書 」
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18時過ぎ、閉会。

今日の出席者、井上章一、齋藤光、古川誠、光石亜由美、赤枝香奈子、河原梓水、眞杉侑里、石田仁、鹿野由行、三橋順子(10名)。

次回は、来年1月8日(土)に京都で開催。
『性欲の研究(人物編)』執筆予定者は原稿を持ち寄ること。

懇親会は、三条姉小路柳馬場東入ルの「牛の骨あなざ」。
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二次会は、木屋町通四条上ルのジャズBar「Prestige」。
23時過ぎ、散会。
23時40分、ホテルに戻る。
就寝、1時半(ヴィアイン京都室町四条)。

駄目な形が「当たり前(標準)」なのか? [性社会史研究(一般)]

8月9日(火)

「風通し」(大学における横の連携)のことを批判すると「どこの大学でも似たようなもの」「大学も大きな組織だから仕方がない」という反応が返ってくる。

あるいは教育・研究と現場の乖離について批判すると「そもそもいうもの」と言われてしまう。
駄目な形を「当たり前(標準)」と考えるって、つくづく志が低い。

ジェンダー&セクシュアリティの研究は、「現場」と離れては成り立たない。
常に「現場」から学び、それを研究・体系化して「現場」にお返しする姿勢でやらないと、どんどん変なことになってしまう。

青森市「駅前銀座」を訪ねる [性社会史研究(一般)]

7月15日(金)
(続き)

青函連絡船「八甲田丸」の周囲を見学。
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時間の関係で、船内の見学は明日に。

駅前に戻り「駅前銀座」の調査。
青森駅と青函連絡船の波止場との間にある抜群の立地。
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波止場側から見ると、2階建で、外壁の形態などはいかにも昭和20年代風。
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中央に通路があり、その左右に店が並ぶ構造。
構造的に、戦後の「闇市時代」に青森駅前にあった露店や仮設店舗を、ある時期(おそらく1950年頃)に収容した建物ではないかと思われる。

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不思議なのは、駅側から見ると、普通のビルの外壁に通路が開いている外観。
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1階が店舗、2回が住居という構造だったと思われ、店舗の数は本来10軒ほどか?
現在は、半数ほどで、閉店している店が目立つ。

「美どり」、それなりに大きな店だが、営業していない様子。
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創業30年の「ばぁばの店 うさ美」も閉店。
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1軒だけ、今風の外観の店があった。
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「Osora ni Niji wo Kake Masita」という風変わりな名前の店。
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まだ、営業準備中のようだったが、「すいません、戦後の古い飲み屋街を調べているのですけど、ちょっとだけお話うかがえますか?」

意外に広い。
カウンターは2列並行。
店主の宇佐美さんは、お母さんから店を引き継いだ。
隣の店が閉店したので、営業権を借りて、壁をぶち抜いた。
だから、カウンターも入口も2つある。

戦後、外地から引き上げてきた人たちが組合を作り、駅前の一角に土地を買い、組合員に営業権を分けた。
だから、営業権はあるが土地の権利はないとのこと。
やはり「戦後闇市系」の飲食街の典型的な成り立ち。

中には「ちょんの間」営業(もぐりの短時間売春)をしていた店もあったらしい。
「青線」(非合法売春街)的要素もあった点で、規模こそ違うが、新宿の「戦後闇市系」飲み屋街とよく似ている。

(続く)

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