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「トランスジェンダー専用のトイレ」なんて誰が求めているのか? [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月28日(火)
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橋下徹 @t_ishin

トランスジェンダー専用のトイレや更衣室を設けていくことには賛成。しかし心の性を基に男女どちらのトイレや更衣室も選べる権利まで認めるオバマ氏達の考えには反対。そんな権利を認めたら見かけは男性の人と一緒に着替えたくない女性の権利はどうなるのか。権利の主張は他者の権利とぶつかるのが常。

2017年2月27日 14:44
https://twitter.com/t_ishin/status/836089493136396288
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実際問題として「トランスジェンダー専用のトイレ」を作ったとしても、そこを使いたがるトランスジェンダーは(皆無ではないが)ほとんどいないだろう。
社会資源の使い方として無駄。
「誰でも(多目的)トイレ」を増設すれば、それで十分対応可能。

もういい加減、多くの当事者の意向を無視して議論するのは止めてほしい。
女性に見えない外観で、無理無理、女性トイレを使おうとする、あるいは「使うべきだ」と主張するトランスジェンダーなんて、ごくごく一部。

多くのトランスジェンダーは、日々の生活の中で、できるだけ他者に迷惑をかけないよう、そしてリスクの少ない方法を選んでいる。
それで、いいではないか。

(解決方法として全トイレの「個室化」を提唱する方への反論)
全トイレの「個室化」をいったい誰が望んでいるのか?
多くの女性は望んでいないだろうし、トランスジェンダー当事者も必ずしも望んでいない。

私が言いたいのは、当事者が必ずしも望んでいない方向性を、なぜ非当事者が推奨するのかという疑問。

「個室化」は、理想論としては私も望ましと思う。
ただ、多めに見ても人口の0.1%以下のトランスジェンダーのために、全国の公共トイレを個室化するのは、費用対効果という点で社会的コンセンサスがとれないと思う。

社会資本の配分をマイノリティに手厚くするのは、施策としてあってしかるべきだと思うが、それにも限度というものがある。

だから、現実的には、より多くの人の利益になる「多目的トイレ」の増設という要望になる。

私は現実主義者なので、理想論は主張しない。
トランスジェンダーにとって大事なのは、現実性のない理想のトイレではなく、日々の安全なトイレ利用なのだから。

そこらへんLGBの方たち(とりわけ「活動家」の皆さん)とは感覚が違うと思う。

女子大とトランスジェンダー(メモ) [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月25日(土)

今日、日本女子大学で「『多様な女子』と女子大学 -トランスジェンダーについて考える-」 というシンポジウムが行われる。

2005年度に、お茶の水女子大で「トランスジェンダー論」の講義を担当したとき、講義中にふと思いついて「皆さんの誰かが男性に戸籍変更したら、どうなるのでしょうね? 女子大にいられなくなるのでしょうか? 退学になってしまうのでしょうか?」と言ったら、受講生たちはきょとんとしていた。

2004年7月に「GID特例法」が施行されて、合法的な性別移行が可能になった直後の頃。

受講している女子大生たちを見ている内に、女子大学の学生が男性に移行する事態が生じる可能性が出てきたことに気づいたのだ。

講義後、ジェンダー研究所の所長のT教授にそのことをお話したら「考えたことなかったわ」と絶句してしまった。
その頃、お茶の水女子大学では、大学院に男子を受け入れるかが議題になったが、OG会などの反対で、結局、駄目ということになったらしい。
しかし、在学中の学生が女子から男子に変わることは考えてもいなかったようだ。
T教授は「そうよね。これからはそういうこと起こるのわけね。まさか強制退学にはできないし・・・」と考え込んでしまった。

それから12年が経って、日本女子大学でこういうシンポジウムが開かれるのはとても感慨深い。
ここまで12年もかかったのか? 
それとも12年しかかからなかったのか?

でも、先約の別件が入っていて参加できないのがとても残念。
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Twitterで「問いかけるのではなくて、自分の考えを述べるべき」と批判されたけど、12年前のその時に思いついたわけで、思考を重ねた見解をもっていたわけではない。
そもそも、私は大学の講義で自分の考えを述べるのは好きではない。

お茶の水女子大学で「トランスジェンダー論」を担当していた頃(2005年度)は、トランスジェンダー教員としての自分の立場を守るのに懸命で、性別変更を望む学生がお茶大にいるかもしれないということに考えが及ぶのが遅れたのは確かかもしれない。

言い訳すれば、「三橋順子」で辞令をもらい「学内では女性扱い」という約束だったにもかかわらず、出勤する度に出勤簿に戸籍名(男性名)で判を捺せと事務方から言われ続け、職員名簿も通称名(女性名)単独での掲載は認めない(戸籍名と併記)という職場環境では、自分の立場を守り、できるだけ良い講義をするのに精一杯で、なかなか学生の状況にまで意識が向かなかった。

その点、反省すべき余地はある。

知的レベルの高い女子学生さんを相手に講義ができたのは、とてもありがたい経験だった(竹村和子先生に感謝)。
お茶大での講義レジュメが基になって、3年後に『女装と日本人』に結実する。

でも、事務方とのトラブルは、今でもときどき夢に見るくらい心理的に辛かった。
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「女子大とトランスジェンダー」というテーマで、問題が生じるかもしれないケースを整理してみる。
(1)女子大の女子学生が「GID特例法」で在学中に男性になった場合。
(2)高校まで女子扱いだった戸籍上は男子が女子大を受験しようとする場合。
(3)高校まで男子扱いだった戸籍上は女子が女子大を受験しようとする場合。

(1)は、入学規定に「女子のみ」とある場合は、それを満たしているので問題はない。
在学規定に「女子のみ」としている女子大があれば抵触することになるが、そこまで規定している女子大があるのだろうか?(請ご教示)。
性別移行が合法であり、就学の継続という観点からも、強制退学にはできないだろう。

(2)は、規則を杓子定規に適用すれば入学不可になるが、それまで女子扱いをしておいて、今さら駄目というのはあまりにも酷だと思う。
今後、実際に生じる可能性があるケースだと思う。

(3)は、逆に法的な性別を楯に取られれば、入学を拒否できないと思う。
ただ、それまで男子扱いを望んでいた人が、わざわざ女子大を志望することはほとんどないだろう。

トランスジェンダーの学校トイレ利用、オバマ前政権の指針撤回 [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月23日(木)

まあ、予想通りの展開。

日本では、文部科学省2015年4月30日児童生徒課長通知「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」を踏まえた、2016年4月1日「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」のQ&Aで、
トイレの使用については、
「職員トイレ、多目的トイレの使用を認める」としている。
これが、現場レベルでそれなりに浸透しつつあるのが現状。

この通達、トランスジェンダーの人権ではなく、性同一性障害という病理概念を前提としている点に問題はあるが、やはり文科省からの「お達し」は、教育現場には効果があり、状況の改善にかなり役だっていると思う。

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トランスジェンダーの学校トイレ利用、オバマ前政権の指針撤回 米
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トランスジェンダーの学校トイレ利用、オバマ前政権の指針撤回 米 男女の区別のないトイレ。米ペンシルベニア州で(2016年7月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/GETTY IMAGES/Jessica Kourkounis
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【2月23日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権は22日、全米の公立学校に対しトランスジェンダー(性別越境者)の生徒・学生に自らが認識する性別に基づいたトイレや更衣室の使用を許可するよう求めたバラク・オバマ(Barack Obama)前政権のガイドラインを撤回した。

トランプ政権は、ガイドラインを撤回することで、今後、生物学上の性別に沿わないトイレの使用を許可するかについては各州や学区の判断に任せることになる。

トランプ氏は昨年の大統領選で、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の権利を守る可能性を示唆していたが、保守派とリベラル派による広範囲にわたる文化的な対立の中心にある主要問題について保守派寄りの決定をしたことになる。

ホワイトハウス(White House)が公立学校に宛てた2ページの通知書では、現在のガイドラインには「詳細な法的分析、または(教育機関での性差別を禁じる1972年成立の)連邦教育法第9編(Title IX)の文言との一貫性の説明」が欠け、「正式な手続きも踏んでいない」と述べている。

今回の決定を前に、LGBTの権利保護運動に反対する代表格のジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)司法長官と、この運動を支持しているとされるベッツィー・デボス(Betsy DeVos)教育長官との間で意見の相違があったと伝えられている。

デボス長官は22日の声明で、「教育省の市民権局は、学校で最も弱い立場にある人たちに対する差別、いじめ、嫌がらせに関するすべての申し立てについて今後も調査していく」と強調した。(c)

「AFP」2017年02月23日 15:52 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3118916?cx_part=txt_topics
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米トランプ政権、学校への通達撤回 トイレ・更衣室「心の性」に応じて

米トランプ政権は22日、心と体の性別が一致しないトランスジェンダーの生徒や学生を保護するオバマ前政権時代の通達を撤回した。公立学校に「心の性に応じて更衣室やトイレを使えるようにすべきだ」と求めた内容だったが、前政権時代から共和党保守派の反発が強く、訴訟にもなっていた。

トランプ政権は撤回に際し、前政権が通達を出す前に法的検討を十分にしていなかったと説明。「関係する法的問題をより完全に検討する」とした。

通達と撤回はいずれも、教育省と司法省の連名。ニューヨーク・タイムズによると、トランプ政権のデボス教育長官は撤回に反対だったが、セッションズ司法長官が強く求め、トランプ大統領も賛成したという。

トランプ氏は昨年、トランスジェンダーの人について「自然だと思うトイレを使うのが適切だ」と発言していたが、選挙途中からは「州が決めるべき問題だ」と保守派への配慮を始めていた。

米国の法律は学校が性別によって差別することを禁じるが、トランスジェンダーの人の権利は明記されていない。このため、オバマ前政権は昨年5月に「希望するトイレや更衣室の使用を認めなければ差別になる」という解釈が妥当だとして、通達を出した。

セッションズ氏は撤回にあたっての声明で、この解釈について十分な説明がされていなかったと指摘。ただ、性的マイノリティーを含めた「すべての生徒が差別やいじめから保護されるべきだ」という司法省の姿勢は変わらないと述べた。(ニューヨーク=中井大助、ワシントン=高野裕介)

『朝日新聞』2017年2月23日16時30分
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12810968.html?rm=150

「GID特例法」の改正に向けて [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月17日(金)

「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(GID特例法)」の改正を目指す動きがやっと出てきたようだ。
実現までにはまだまだ先は長いが・・・。

私の基本主張は「GID特例法」廃止&「性別移行新法」の制定だが、現実的には「GID特例法」の大幅な改正で仕方がないだろう(妥協)。

具体的には、法律名はもちろん、対象となる人の規定、そして、国際的な人権規約を踏まえた上で、現行の5要件のほとんどの撤廃などを目指すべきだ。
要件は「成人要件」だけでいいと思うが、同性婚の法制化がいっこうに進まない現状では、法律間の整合性という観点から「非婚要件」が残るのは仕方ないだろう。

従来から批判が多い日本独自の「子なし要件」はもちろん、「生殖機能喪失要件」、「外性器形態類似要件」は、少なくとも法文からは外すべきだ。

細かな点は議論があるだろうが、性同一性障害という疾患概念の国際的な余命があと1年ほどであることを考えれば、もう動き出さないといけない(遅いくらいだ)。

裁判の意義と、人物への評価は別にしないといけない [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月9日(木)

『朝日新聞』の記事で紹介されている臼井崇来人氏のTwitterとブログから。
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ノーホル・ノーオペFTM臼井崇来人 @tacaquito

昨日、お風呂場でガチ事件。犯人はどちら?
「お前は男じゃない、女だ!」という息子。
「バカにしとんか」と殴りかかる父。

https://twitter.com/tacaquito/status/826960108013940736
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「お前は女だ!」息子のドヤ顔にブチ切れる
トランスDV親父の風呂場しごきと悲劇
〜和解のための五感活用のルール〜

風呂場で事件は起こりました。流血惨事にこそならなかったものの、頭蓋骨に突き刺さろうがおかまいなしの形相で「ゴチン」と歯ブラシの尻で頭にゲンコツを入れるや否や「なんださっきの言い方は、馬鹿にしとんか?」と腹に足キックをかまし、そのまま壁に押し付け、息苦しそうな顔を睨みつけます。
http://blogs.yahoo.co.jp/inakaoyako
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これって、典型的な連れ子への暴力(虐待)ではないか。
性別についての裁判どころか、警察に通報ものでしょう。
和解すればいいってもんじゃない。
大人から子供への暴力行為そのものが問題なのだ。
どうも子供への暴力の感覚が、私とはまったく違う人物ようだ。
裁判の意義と、人物への評価は別にしないといけない。
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性別変更に「手術は必須」なのか?
朝日新聞170208.jpg
戸籍上の性別を変えるのに「不妊手術」を義務づけた性同一性障害特例法は違憲だと訴え、女性から男性への性別変更を求めた家事審判で、岡山家裁津山支部(柴田憲史裁判官)は「手術要件は合憲」と判断し、申し立てを却下した。6日付。申立人側は国家賠償訴訟も視野に、広島高裁岡山支部に即時抗告した。

■家裁支部「手術要件は合憲」と判断
申し立てたのは、女性の体で生まれ、男性として生きるトランスジェンダーの臼井崇来人(たかきーと)さん(43)=岡山県新庄村。

臼井さんは39歳で性同一性障害の診断を受け、その後、戸籍上の名前も男性的に変えた。ホルモン投与で声が低くなり、骨格筋が発達するなど男性のような体つきになった。ただ、「本質は手術のあるなしではなく、個人としてどう生きたいかではないか」との思いもあり、卵巣摘出などの手術を受けてこなかった。

昨年12月、性別変更を求める家事審判を津山支部に起こした。審判では、性別変更の要件の一つに「生殖腺や生殖機能がないこと」を定める特例法について、「身体に著しいダメージを伴う手術を要求するのは、自己決定権を保障した憲法13条に違反しており、無効だ」と主張した。

これに対して、決定は「(特例法の手術要件は)元の性別の生殖能力が残っているのは相当ではないことから定められたと解される」と指摘。「憲法13条に違反するほど不合理な規定ということはできない」と結論づけた。

臼井さんは昨年春から、パートナーの山本幸(みゆき)さん(39)と幸さんの長男(6)の家族3人で暮らす。性別を男性に変え、幸さんと異性カップルとして結婚したいと望む。7日、決定文書を受け取り、「当事者にも多様性があり、特例法ではカバーし切れない。手術をして後悔したという声も聞く。法が現実とかけ離れていると感じるが、司法の壁は厚い」と語った。

■受診1.5万人 性別変更2割

体の性別と異なる性別で生きるトランスジェンダーの中には、手術を望まず、ホルモン投与や服装などで自認する性別として生きる人々も大勢いる。

日本精神神経学会の調査では、特例法が施行された2004年から12年までに性別への違和感を訴えて受診した約1万5千人のうち、手術を経て性別変更に至ったのは2割だった。手術要件が壁になり、性別を変えられない人も多いとされる。就職や結婚のため、やむを得ず手術する事例もあるという。

法務省によると、不妊手術が要件とされたのは「元の性別の生殖機能により子が生まれれば、様々な混乱や問題を生じることになりかねない」などの理由からだ。だが、「手術などなしに自認する性別で生きる自由は、基本的人権として尊重されるべきだ」と指摘する専門家も少なくない。

国際的には「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)」を尊重し、性別変更の要件から手術要件を外す国が増えている。英、米の一部の州、アルゼンチン、独、仏などでは手術は不要だ。世界保健機関(WHO)なども14年、不妊手術の強制は人権侵害だとして廃絶を求める共同声明を出しているが、国内では特例法改正の動きにつながっていない。
(小川奈々、二階堂友紀)
『朝日新聞』2017年2月8日08時18分
http://digital.asahi.com/articles/ASK282PW8K28UBQU007.html?_requesturl=articles/ASK282PW8K28UBQU007.html&rm=774

「GID特例法」第2条の「性同一性障害者」の定義 [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月9日(木)

以下、針間克己先生の見解。
重要な視点なので紹介。
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20170208

「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(GID特例法)」では、「性同一性障害者」を次のように定義している。
「自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意思を有する者」(第2条)
ということは、身体治療をしていない場合、身体的に「他の性別に適合させようとする意思」がないとして、定義を満たさないと解釈できる。

ホルモン療法や乳房切除術などの身体治療をしていない人は、上記の「GID特例法」が定義する「性同一性障害者」に該当しない可能性がある。

以下、私の見解。
たしかに身体治療をまったく行っていない人は、GID特例法が「意思」で定義している以上、厳密に言えば、法的な「性同一性障害者」からは除外される可能性がある。
身体に他の疾患や障害があって、身体治療ができない理由を述べれば除外されることはないだろうが、そうでない場合は、法律を厳格に適用すれば除外だと思う。
そもそも、医療的な診断基準とは別の定義を法律が作ってしまい、結果、医師が診断する「性同一性障害をもつ人」と、法律が定義する「性同一性障害者」とが、ズレてしまったことに問題がある(これもまた、「GID特例法」の「毒」のひとつ)。

医療としては、性同一性障害の診断基準を満たしていれば性同一性障害をもつ人と言えるが、法律上の「性同一性障害者」の定義は、当然のことながら「GID特例法」の定義によるべき。

そうなると、「性同一性障害者」の定義に当てはまらない人が「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」の適用について申し立てするのは、当事者性という点で成り立たなくなる。


山口県岩国市の「性同一性障害者」自死事件 [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月9日(木)
朝日新聞170206.jpg

お子さんに自殺されたお母さんには、さぞお辛いだろうと同情する。

その上でなのだが、このお母さん、いまだに性別違和というものを理解していないし、またこういう記事を書いている記者も同様なのではないだろうか。

それと、記事を読んで、あらためて気づいたことなのだ、自殺された方、性同一性障害であると職場でカミングアウトしながら、どうも診断書はとっていなかったようだ。
記事の中に、通院・診断・治療のことがまったく出てこないからだ。

現在、性同一性障害を理由にした解雇は違法であるとの判例はほぼ確立している。
ちゃんと医師の診断書があれば、訴訟でもかなり有利になる。
逆に、診断書がないと、性同一性障害であるという証明ができないので、職場に対しても、訴訟の場でも、かなり不利になる。

どうも、この方、段取りというか、順序を踏んでなく、その点、もう少しなんとかならなかったのか?と思えてならない。

『ル・モンド(LE MONDE)』の記事 [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月8日(水)

フランスの夕刊紙『ル・モンド(LE MONDE)』に、私がコメントした記事が掲載されたのだけど、やっぱりまったく読めない(泣)。

「Junko Mitsuhashi」は私だろうが、「Junki Mitsuhashi」って誰だ?

【追記】針間克己先生による部分日本語訳を加えました。
先生、フランス語もできるのだ、すごい!
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La dérobade des jeunes Japonais « sans genre »

Ni « drag-queens » ni éphèbes androgynes, les « genderless danshi », de jeunes hommes travestis en femme, ne veulent pas tant devenir filles que s’affranchir des normes liées à l’identité sexuelle.

LE MONDE | 08.02.2017 à 06h36 • Mis à jour le 08.02.2017 à 06h52 |
Par Philippe Pons (Tokyo, correspondant)

LETTRE DE TOKYO

Deux jeunes Japonaises emmitouflées en raison des frimas de l’hiver, joliment maquillées, chevelure au vent pour l’une, bonnet cachant des boucles blondes pour l’autre, font du lèche-vitrines en se tenant par la main.

Quoi de plus naturel à Harajuku, quartier de la mode à Tokyo, prisé de la jeunesse. « Couple de femmes » ? Eclat de rire. « Non pas du tout, c’est ma copine ! » Donc, « la » blonde bouclée est un garçon… Elle est lui. Lui est elle… Difficile de distinguer.

Un cosplay, mascarade des ados nippons cherchant à donner vie aux personnages des mangas ? Non. Une nouvelle mode : « genderless danshi », les « garçons (danshi) sans-genre ». Une mini-culture qui fait fureur chez une minorité de jeunes Japonais qui se maquillent, se teignent les cheveux de toutes les couleurs, portent des vêtements de style féminin et prennent des poses de filles minaudant sur leurs selfies. A deux pas, la boutique Ding de leur styliste préféré, Yoji Kondo, présente ses créations.

Les plus célèbres genderless danshi lancent des modes, font de la promotion des marques de vêtements, sont omniprésents sur les réseaux sociaux et adulés des filles. Même la très conventionnelle chaîne de télévision nationale NHK leur a consacré un reportage en 2016.

Transgresser la structure binaire homme/femme

Takashi Marutomo est l’agent d’une quarantaine de modèles genderless danshi, dont le plus célèbre, Toman Sasaki (24 ans). Il a épinglé le phénomène apparu d’abord en Corée du Sud avec les vedettes de la K Pop et il a forgé l’expression japonaise.

« Les premiers sont apparus en 2014 sur les réseaux sociaux, explique-t-il. Le genre, très normé au Japon, est devenu secondaire pour ces jeunes garçons : ils cherchent ce qui leur plaît sans se soucier de ce qui est masculin ou féminin. Ils ne veulent pas devenir fille mais être beau. Une aspiration qu’ils partagent avec les filles qui, elles aussi, cherchent à plaire et se disent si tel genderless danshi réussit à s’embellir, je le peux aussi. C’est pourquoi ils suscitent un tel engouement chez elles. »

Les genderless danshi cherchent à transgresser la structure binaire homme/femme. Leur look et leur préférence sexuelle ne se recoupent pas. Ils se construisent une apparence en fonction de leurs goûts ; et, sur le plan sexuel, ils peuvent être hétéro, homo, bi… ou indifférents.

Frêle silhouette toute de noire vêtue, portant des chaussures à plateforme, tour à tour rieur ou romantique, Toman Sasaki se prépare dans sa loge à un spectacle qu’il donnera avec son groupe pop XOX (« kiss hug kiss », « bisou câlin bisou ») pour la Saint-Valentin, la fête des amoureux, très populaire au Japon.

Il se dit hétérosexuel sans exclure qu’un jour il puisse tomber amoureux d’un homme… « Ce que je recherche, c’est la beauté et plaire aux femmes comme aux hommes, poursuit-il. Adolescent, je ne m’aimais pas mais, plutôt que de rester complexé, j’ai décidé de m’embellir en me maquillant. Je ne vois pas pourquoi le maquillage et les parures seraient réservés aux filles. » Pourquoi la vogue des genderless danshi ? Toman Sasaki rit et reconnaît que lui-même ne comprend pas. Il ne conteste pas l’appellation mais n’en fait pas un étendard.

« Les Japonaises se détournent du macho »
(日本人は男らしさに背を向けた。)
Les genderless danshi ne sont ni des « drag-queens » échevelées, ni des éphèbes androgynes ; ils refusent d’ailleurs d’être qualifiés d’« efféminés ». « Ils introduisent une fluidité dans le genre en refusant de se conformer à l’image de l’homme et de la femme normée par la société », estime Junko Mitsuhashi, professeure assistante à l’université Meiji, spécialiste des questions de genre et elle-même transgenre.
(ジェンダーレス男子は、ドラァグクイーンでも両性具有の若者ででもない。彼らは「女性的」といわれるのも拒否する。「彼らは社会的規範の男性、女性というイメージに当てはまることを拒否し、ジェンダーの流動性をもたらす」と、ジェンダーを専門とする明治大学准教授で自らもトランスジェンダーの三橋順子は述べた。)

« Depuis les années 1980, les jeunes Japonais sont en quête d’une identité indépendante du monde du travail où se forgeait la personnalité de leur père. Mes étudiants me disent qu’ils envient les filles pour leur façon libre d’exprimer leur individualité, par le biais de leur apparence », explique Junki Mitsuhashi.
(「1980年代以降、日本の若者は彼らの父親たちの人格が形成された職場以外での、独立したアイデンティティを模索した。学生たちが私に語るには、彼らは、女性は服装で自由に個性を表現できるので、うらやましいという。」と三橋順子は言う。)

Embryonnaire déplacement du marqueur de la masculinité ? « Le phénomène des genderless danshi reste marginal mais, ce qui est sûr, c’est que les Japonaises se détournent du macho », poursuit Junko Mitsuhashi.
(これは男性性の目印の置き換えの萌芽か?「ジェンダーレス男子現象は、社会の周辺領域にとどまっている。しかし確かなことは、日本人は男らしさに背を向け始めていることだ」と三橋順子は続ける。)

« Dans le genderless danshi, la masculinité ne se renie pas : porter des atours féminins ne signifie pas qu’on veut forcément attirer les hommes. Le cross-dressing bénéficie au Japon d’une certaine tolérance et s’inscrit dans une longue tradition, rappelle Junko Mitsuhashi. Du kabuki, où des hommes interprètent des rôles de femmes, à la troupe théâtrale moderne Takarazuka où c’est le contraire : des femmes jouent des hommes. »
「ジェンダーレス男子は、男らしさは否定しない。女性服を着ることは、必ず男性に性的魅力を感じるということを意味しない。日本での異性装は、ある程度の寛容をもって受け入れられ、長い伝統を有す。歌舞伎では男性は女性役を演じ、現代の宝塚では反対に女性が男性役を演じる」と三橋順子は述べる。

Dérobade de jeunes garçons qui cherchent à se soustraire aux normes imposées par la société, le phénomène genderless danshi n’est sans doute qu’une mode. Mais parfois, une mode en dit long sur les questionnements d’une société.

http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2017/02/08/la-derobade-des-jeunes-japonais-sans-genre_5076226_3216.html

<性同一性障害>保険証、「通称名」容認 [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月7日(火)

こちらは、確実な前進。

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<性同一性障害>保険証、「通称名」容認

心と体の性が一致しない性同一性障害(GID)と診断され、戸籍上は男性だが女性として生活している京都市の50代の会社経営者について、京都府酒販国民健康保険組合が、保険証に通称の女性名を記載することを認めていたことが6日、分かった。支援団体によると、公的な身分証明書にもなる保険証で通称使用が認められるのは極めて珍しい。経営者は「私たちがストレスなく社会生活を営むうえで大きな前進」と話している。

経営者は2012年にGIDと診断され、14年春に性別適合手術を受けた。ホルモン治療を受け、化粧をするなど普段から女性として暮らしている。子どもがいるため、戸籍上の氏名は日常生活への影響を考えて変更していない。

このため、医療機関で受診すると男性名で呼ばれたり、「他人の保険証は使えない」と言われたりした。人間ドックでは男性用の更衣室に案内され、心理的ストレスを抱え続けてきた。

経営者は15年8月、加入する府酒販国民健康保険組合に女性名への変更を相談。組合が厚生労働省に照会したところ、「保険者(=組合)の判断で氏名表記して差し支えない」との回答を得たため、16年8月、女性名に変更した。

GIDの人たちが保険証に表記する性別を巡っては、厚労省が12年、戸籍上の性別を裏面に記載すれば、表面は「裏面参照」と記載してもいいとの判断を示した。

だが氏名についての規定がなく、これまで経営者の保険証には住民基本台帳に基づいて男性名が記載されていた。今回の女性名表記について、厚労省は「性同一性障害を持つ人々に配慮できる方法を内部で検討し、(組合に)回答した」としている。

氏名変更は家庭裁判所の許可を得て戸籍を変えれば可能だ。だが今回の経営者のように、さまざまな事情を抱えているため手続きを取らず、通称を使っているGIDの人たちも多いとみられる。【岡崎英遠】

◇大きなメリット
GIDの当事者らで作る一般社団法人「日本性同一性障害と共に生きる人々の会」のメンバーで臨床心理士の西野明樹さん(30)の話 これまで保険証の氏名は改名しない限り、変更できないという認識だった。適合手術を受けていないGIDの人にとっても、大きなメリットになるのではないか。
『毎日新聞』2017年 2月7日(火) 7:31配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170207-00000011-mai-soci

適合手術受けない性別変更認めず 岡山家裁津山支部 [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月7日(火)

予想通り。
高裁に即時抗告するようだが、憲法判断を求めるのなら最高裁まで上げるしかないが、もう少ししっかりした理論武装しないと駄目だと思う。

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適合手術受けない性別変更認めず 家裁津山支部 臼井さんの申し立て却下

女性に生まれながら男性として生きたいと願う性同一性障害の臼井崇来人(たかきーと)さん(43)=岡山県新庄村=が、法が要件とする性別適合手術を受けずに戸籍上の性別を変更するよう求めた審判で、岡山家裁津山支部は7日までに申し立てを却下した。6日付。

柴田憲史裁判官は審判書で、性別適合手術を性別変更の要件とする性同一性障害特例法の規定について「憲法に違反するほど不合理とはいえない」と指摘。パートナーの女性と結婚の約束をしている臼井さんが女性として出産の可能性がないとする主張は「独自の見解であり、採用できない」とした。

7日午前に審判書を受け取った臼井さんは「自分の存在を否定されたようで残念。司法の壁は厚く高いが、性別に関する社会全体の考えを変えていくためにも声を上げ続けたい」と話した。臼井さん側は結論を不服として広島高裁岡山支部に即時抗告する方針。

臼井さんは、2013年に性同一性障害と診断され、14年に現在の名前に改名。性別適合手術を受けないまま昨年3月にパートナーの女性との婚姻届を提出したが不受理となり、岡山家裁への不服申し立ても却下されていた。同12月、「性別変更のために手術を実質的に強制していることは、憲法が定める自己決定権を侵害している」として、性別変更の許可を求める審判を申し立てていた。

『山陽新聞』2017年02月07日 12時56分 更新
http://www.sanyonews.jp/article/484579/1/
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