So-net無料ブログ作成
検索選択
現代の性(性別越境・性別移行) ブログトップ
前の10件 | 次の10件

『北海道新聞』「女装にはまる男たち」(2017年07月04日) [現代の性(性別越境・性別移行)]

7月5日(水)

昨日(2017年7月4日)の『北海道新聞』朝刊の記事。
北海道新聞20170704 - コピー.jpg
「探る見る」というコーナーで「女装にはまる男たち」という見出しのかなり大きな(6段)記事で、現代の「趣味の女装」を肯定的に紹介している(成田智加記者)。

この数年(2015年~)の「LGBTブーム」の中で「女装」はすっかり影が薄かったが、久しぶりに大きな記事が出てうれしい。

私のコメントは、中段から下段にかけてずいぶん長く使ってもらった。著書も紹介してくださり感謝。

記事が大きいので画像の文字が小さいですが、クリックすると読める画像になります。
お読みいただければ幸いです。

康 純編著『性別に違和感がある子どもたちートランスジェンダー・SOGI・性の多様性ー』 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月24日(土)

康純先生にいただく。
「おわりに」に、私の名前を記してくださり、とても恐縮。

IMG_4864 - コピー.JPG
康 純編著『性別に違和感がある子どもたちートランスジェンダー・SOGI・性の多様性ー』(合同出版、2017年6月、1500円+税)

112頁と厚い本ではないが、内容的にとてもバランスがとれていて濃い。
しかも、文章は平易で理解しやすい。
基本的な知識を習得するために絶好の「教科書」だと思う。

【追記(26日1時)】
AJさんがブログで指摘している点についての私見。
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20170624
1. ジェンダーの定義
>P27に、ジェンダーの構成要素として、gender identity、性役割と並んで、「性指向」とある。
現在のジェンダー理論に照らして、明らかに不適切。
ジェンダーの構成要素としては、gender identity(性同一性・性自認)、gender role(性役割)さらには gender expression(性別表現)であり、sexual orientation(性的指向)は、sexual fantasy(性幻想)や sexual preference(性的嗜好)とともにセクシュアリティの構成要素である。
むしろ、ジェンダーとsexual orientationを切り分ける(連動させない)ことが、「多様な性」を理解する上でのポイントになる。

元ネタについては、AJさんの推測の通りだろう。
36年前の古い理論がいまだに影響力を持っていることに驚く。

2.「第3章 歴史から見る性別違和」
>歴史上、女装していた人を「性別違和」と病理概念で語るのは、三橋さんの趣旨とも異なるだろう。
>せめて「歴史から見るトランスジェンダー」くらいにすればよかったのに・・
まったく同感。
種子島・広田遺跡の「双性の巫人」が性別違和の診断基準に適うかどうかは、どんな名医でも診断不能だと思う。

3.「同性愛の疫学」
>同性愛の人口中の割合を論じるときに「疫学」という言葉を使っている。
>疫学は基本的には病気に対して使う言葉。
これも同感。

4.SOGI?
>本のタイトルにSOGIがあるが、本文中に説明がなかった。
確かに・・・。

全体的に言葉の使い方がやや雑な印象。
まあ、分担執筆の本にはよくあることだが。

細かいことだが、P53「男色(だんしょく)」は正しくは「男色(なんしょく)」。
それと、P100「Gender Incongruence(性別不調和)」も注目。


若年層(20歳代)のFtMの推計 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月23日(金)

今日は何もしないはずだったが、夜中、調べ物。

必要があって、若年層(20歳代)のFtMがどのくらいの集団スケールなのか、推計する。
推計の拠り所となるのは、例によって「はりまメンタルクリニック」(Anno Job Log)のデータ。

3月にFtMとMtFの人数推計をした。
「日本における戸籍性別変更の内訳推定」
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-06

今回は、2011~2016年の戸籍変更診断書のデータから、若年層(20歳代)の比率を推計した。
なお、同期間に「はりまメンタルクリニック」が発行した戸籍変更診断書の数は、同期間に戸籍の性別変更を行った人数(最高裁判所発表の確定値)の18.6%に相当する。
つまり、約5分の1のサンプルから推計。

    FtM:MtF
全体   3.6:1
20歳代  5.5:1

20歳代の比率
FtM  66.9%
MtF  43.6%
全体   61.8%

年次 FtM総数 内29歳以下(%)戸籍変更FtM)内29歳以下
2011  81  53(65.4)   432   284
2012 109  78(72.4)   569   412
2013 127  83(65.4)   664   434
2014 102  67(65.7)   628   413
2015 126  83(65.9)   661   436
2016 134  99(73.9)   700   517
--------------------------------------------------------------------
合計 679 454(66.9)  3654      2496

【まとめ】
2011~2016年の6年間で、戸籍変更した20代のFtMは2496人と推計される。
この期間の全戸籍変更者(4668人)の53.5%が20代のFtMということになる。

全戸籍変更者の50%以上が若いFtMというのは、ある程度は予想していたにせよ、かなり衝撃的な数値。

その多くが、真っ当な男性として生活していることを願うが、同時にFtMのダーク・ビジネスの温床になっている可能性もある。

トランスジェンダー(MtF)学生の女子大学への入学問題 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月19日(月)

今朝の『朝日新聞』1面トップで「『心は女性』(トランスジェンダー)女子大も門戸?」の大見出し。

戸籍上は男性のトランスジェンダー(MtF)の学生の女子大学への入学を5校の女子大学が検討中という内容。

それは、とても結構なことだが、問題はなにをもって「心は女性」と認定するのか?
それはとても難しいことだと思う。

もうすぐ病名としてなくなる「性同一性障害」の診断書をもって認定するような病理前提はもう完全に時代遅れなので止めてほしい。

【追記】
私は、性別がはっきり区分されるような場所には、できるだけ近づかないようにしてきた。
女性専用車両とか、映画館のレディース・デイとか、区分されるときにトラブルにならないよう用心していた。
そういう人間からすると、トランスジェンダーがわざわざ女子大学に進学しようという気持ち、微妙にわからない部分がある。
どうしてもその女子大に行かなければならない理由(学問専攻がそこしかないとか、地域的にそこしか通学できないとか)があればともかく、男女共学の大学はいくらもあるわけで、そちらの方が、性別の制約はずっと緩く楽だと思うから。
もし、女子大に入学することで「自分が女性である」ことの承認が得られるというような発想で女子大への進学を望む人がいるとすると、ちょっと首を傾げたくなる。

そういう人がいるかもしれないということを承知(覚悟)で、女子大の先生方が「門戸開放」するのなら、私のような古い人間は何もいうことはない。
時代は変わっていくし、変えていかなければならないのだから。
----------------------------
「心は女性」女子大も門戸? 8校が検討前向き

IMG_4803.JPG
「出生時の性別が男性で、心の性別が女性」のトランスジェンダーの学生の受け入れの検討状況

生まれた時の性別が男性だが、心の性別が女性のトランスジェンダーの学生の受け入れについて、国立2校、私立6校の8女子大が、検討を始めたか、検討を始める予定であることが朝日新聞の調べでわかった。現時点で動きはないが、将来「検討するべき課題」と考える女子大も6割強の41あり、女子大が「多様な女子」にどう門戸を開いていくのかが注目される。

多様な性、女子大向き合う 「心は男性」学生から相談も

日本の女子大はこれまで、戸籍上の女子を前提にしてきたが、性同一性障害の診断書で判断するなどの方策を検討する。米国では複数の女子大が、自己申告などでトランスジェンダーの学生を受け入れている。

朝日新聞は今年4~5月、全国76女子大の学長にアンケートを送り、64大学から回答を得た。回答率は84%だった。

「出生時の性別が男性で、心の性別が女性」のトランスジェンダーの学生を受け入れるかどうか「検討している」と答えたのは、3月に検討開始の方針を明らかにした日本女子大(東京都文京区)のほか、お茶の水女子大(同)、津田塾大(同小平市)、東京女子大(同杉並区)など計5大学。また今後「検討を始める予定だ」と答えたのは奈良女子大(奈良市)、学習院女子大(東京都新宿区)など3大学だった。それぞれ1校が校名の非公表を望んだ。

お茶の水女子大は2016年度から、戸籍が女子ではないトランスジェンダーの学生の受験資格について検討を始めた。室伏きみ子学長は「海外だけではなく日本国内でも多様な女子の受け入れ検討を始めている女子大があると聞いている。本学も社会の状況や要請を踏まえ、今後に向けて検討を進めている」としている。

津田塾大は5月、学長、副学長ら8人による検討委員会を開いた。入学資格や「女性」の定義、在学中に性別を変えた学生への対応などを議論する。高橋裕子学長は「戸籍上の女子というだけでは、多様な女子を捉えることはできない。委員会で話し合い、大学としての方針を定めていきたい」とコメントした。

一方、具体的な動きはないが、今後、「検討するべき課題だと考えている」としたのは41大学で、64%に上った。また、10大学が当事者や保護者らから「入学資格はあるか」といった問い合わせがあったと答えた。トランスジェンダーの学生の女子大への入学希望が潜在的にあることがうかがわれる。(杉山麻里子、編集委員・氏岡真弓)



http://digital.asahi.com/articles/ASK624W6RK62UTIL01Q.html?rm=527



性同一性障害者の改名、最高裁が棄却 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月14日(水)

愛媛新聞20170614.jpg
↑ 『愛媛新聞』2017年6月14日号

予想どおり棄却。
要は「永年使用」の実績をどの程度に考えるかということで、「そんなこと最高歳に特別抗告するようなことじゃないよ」という判断。

もう1~2年、使用実績を積んで、松山家裁以外の家裁に審判を求めたら、すんなり認められると思う。

【参照】「性同一性障害の人の名の変更」
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2017-06-02-3

【追記(16日)】
『朝日新聞』も掲載
これは、きわめて特異なケースで、通常は「性同一性障害」の診断書を添えた改名の申請は、問題なくスムーズに認められることがほとんど。
しかも、それは最近のことではなく、「性同一性障害」だけを理由にした改名が認められた初例は19年前の静岡家裁。

改名の件数・理由の統計はないと思うが、「性同一性障害」に伴う改名は、この19年間におそらく万の単位の件数が通っているはず。

そうした状況説明なしで、通らなかった特異な1例だけをクローズアップして報道されるのは、社会に誤った印象を与える(ミス・リード)ことになり、かなり困る。
--------------------------------------------
愛媛)性同一性障害26歳の戸籍名変更を認めず 最高裁

女性の体に男性の心を宿す性同一性障害(GID)で松山市出身のAさん(26)=関東在住=が、戸籍上の名前の変更を求めた特別抗告審で、最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は7日付で特別抗告を棄却する決定を出した。

Aさんの戸籍名は「A子」。女性的な名前に違和感を感じて2015年夏から職場などで「A」と名乗り始め、昨年からは郵便物なども通称名で受け取るようになった。

現在の法律で戸籍を男性に変えるには、ホルモン療法や性別適合手術を受ける必要がある。Aさんは体を傷つけたくないなどの理由から手術を受けていないが、「性別が変えられなくてもせめて名前だけは変えたい」として、戸籍名の変更許可を求めて昨秋から裁判所に訴えてきた。

だが、松山家裁や高松高裁は「(通称名が)社会的に定着しているとはいい難い」などとして棄却。Aさん側は特別抗告で憲法13条の「幸福追求に対する国民の権利」を例に挙げ、「自己の認識する性と一致する名を名乗る権利」を侵害する憲法違反だと主張した。

特別抗告では高裁の決定に憲法違反があるかどうかを判断するが、最高裁は「実質は単なる法令違反を主張するものであって、特別抗告の事由に該当しない」とした。その他の理由は記載がなかった。

代理人弁護士は「どの裁判所も名前の変更を認めたことによる弊害を説明していない。なぜ受け入れられないかの疑問が残ったままだ」と話した。

Aさんは「名前を変えて気持ちを新たにできると思ったのに残念。棄却するなら、明確に理由を示してほしかった。新しい職場でも通称名を使っていて、私生活では問題も起きていない。精神的に苦痛を感じて申請しているのに、ダメと言われる理由が分からない」と話した。(堀江麻友)

『朝日新聞』2017年6月15日03時00分
http://digital.asahi.com/articles/ASK6G5DBVK6GPFIB00Q.html

と、言いたかったけど、言えなかった [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月14日(水)

ロサンゼルス(もしくは、ニューヨーク)の状況レポートだけで、アメリカのLGBT事情を語るのは、大きなまちがい。
共和党地盤の南部の状況をレポートしなければ、アメリカのLGBTに何が起こりつつあるのか、わからない。
トランプ大統領の当選を見誤った日本のマスメディアはなぜ同じ間違いを繰り返すのだろう?

と、言いたかったけど、言えなかった。

LGBTって枠組みの話で、当事者性がある(一応)専門家としてTが呼ばれるってこと、欧米ではまずあり得ない。
呼ばれるとしたらGかLの人。

ところが、日本ではけっこうTが呼ばれる。
そこに欧米と日本のLGBTをめぐる「文化」の差が現れている。

と、言いたかったけど、言えなかった。

LGBTなんて枠組みができる以前から、日本のTはテレビに出ていた(深夜枠だけど)。
カルーセル麻紀さんが最初にテレビに出たのは1960年代後半(まだSRSする前)。
それ以来、マスメディアとTは「お付き合い」の長~~い歴史がある。
そこらへんの蓄積がLGBとはぜんぜん違うのだ。

と、言いたかったけど、言えなかった。

性同一性障害の人の名の変更 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月2日(金)

名の変更は、戸籍法第107条の2に規定されているが、「正当な事由によって名を変更しようとする者は、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届け出なければならない。」としているだけで、「正当な事由」については定められてなく、いちいち家庭裁判所の家事審判官(裁判官)が判定することになっている。

従来の判定では、以下のような場合に認められる。
① 営業上の理由による襲名。
② 代々の当主が世襲名を名乗っている場合の世襲による改名。
③ 神官、僧侶になる場合、逆に還俗する場合。
④ 難解や難読な名前。
⑤ 親族や近隣に同姓同名がいて混乱をきたす場合(婚姻や養子縁組によって姓を改めた結果、配偶者や姻族、養家族と同姓同名になってしまう場合も)。
⑥ 同姓同名の犯罪者または被疑者がおり、差別や中傷などの風評被害を被っている場合。
⑦ 帰化した際に日本風の名に改める場合。
⑧ 異性とまぎらわしい場合、もしくは性別を変更したことにより、本人の外見と名前の性別が食い違って不便である場合[。
⑨ 永年使用していた「通称」を(戸籍上での)本名にしたい場合。
⑩ 出生届時の誤り。
⑪ 人名用漢字の追加により、「本来使用したかった文字」へ変更。

戸籍の性別を変更した場合は、⑧が適用され、容易に改名ができる。
戸籍の変更がされていなくても、望みの性別でそれなりの期間、生活していて、改名したい名前の使用実績があれば、⑨を適用して認められることが多い。
⑨の「永年使用」は、一般的には5~10年の使用実績が求められるが、性同一性障害の診断書がある場合はそれよりずっと短い期間(1~3年)で認められることが多い。
今回のケースの使用実績は2年足らずだが、他の事例と比較した場合、かなり厳しい判定だと思う。

ただ、松山家裁→高松高裁→最高裁と争うのではなく、東京家裁に申請し直したら、通ったと思う。

----------------------------------
手術せずに戸籍名を変えたい 性同一性障害の26歳

松山市出身で関東在住のAさん(26)は性同一性障害(GID)で、女性の体に男性の心を宿す。戸籍上は「A子」と女性的な名前だが、自分の名前に違和感を感じ、性別を変えなくても「A」と名乗れるように戸籍上の名前の変更を求め、昨秋から裁判所に訴えている。松山家裁と高松高裁で棄却され、3月に最高裁に特別抗告した。

Aさんが自分の性に違和感を覚えたのは小学5年生の時。ドラマ「3年B組金八先生」でGIDの役を演じる俳優・上戸彩さんの姿を見て、自分と近いものを感じた。高校時代は友人から「一緒に化粧をしよう」と誘われるのが怖く、スカートもはきたくなかった。高校2年の時には、友人だった女子生徒を好きになった。自分が何者か分からず、毎日が苦痛だった。

高校卒業後、インターネットでGIDを知った。自分と同じ悩みを持つ人がいると分かった。最初に就いた仕事は事務員。ピンク色の制服に毎日ストレスを感じて体調不良になり、1年7カ月後に退職。制服のない職場を求めてコールセンターで働くようになった。

松山市で、GIDの診断を受けた同世代の人と出会った。その人はホルモン療法を受け、戸籍上の性別や名前を変更していた。2004年に性同一性障害特例法が施行され、「生殖腺がないか、生殖機能を欠いている」「性別変更後の性別に近似する性器の外観を備える」などの要件を満たせば、戸籍上の性別を変更できるようになっていた。

「いつか自分も名前を変えたい」と思うようになったAさんは13年9月、東京でGIDの診断を受けた。15年夏からは、「A子」から「子」を取り除いた「A」と名乗り始めた。松山市の会社に勤めた後、関東の会社に転職。履歴書の欄にGIDの診断を受けたと記載して事情を説明し、通称名で働いた。昨年からは郵便物なども通称名で受け取るようになった。

関東の職場では、名札も「A」と記載され、上司は「A君」と呼んでくれた。ありのままの自分を認められた気がした。家庭の話題になっても、上司は「A君は長男でしっかりしているから大丈夫」と話し、言葉の端々で気遣いを感じた。同僚も自分がGIDだと知っても構えず、「A」として接してくれた。

ただ、病院などでは戸籍名を使う。病院で自分の名前が呼ばれる度に、気持ちが暗くなった。

今の法律で戸籍を男性に変えるには、ホルモン療法や性別適合手術を受ける必要がある。ただ、かすれた声になったら、もし手術が失敗したら、と思うと怖かった。経済的な負担も軽くない。何より、両親が生んでくれた体を傷つけたくなかった。性別は変えられないとしても、せめて名前だけは変えたかった。

昨年10月、戸籍上の名前の変更を求めて松山家裁へ申請しに行った。だが、「使用実績も少ないので難しい」と、その場で申請の取り下げを求められた。弁護士に相談し、家裁に申し立てた。家裁の裁判官は弁護士に対し、「簡単に(名前を)変えられると思ってほしくない」と難色を示したという。申請は家裁で棄却されたため、Aさんは高松高裁に即時抗告した。

今年2月、高裁でも棄却された。直接会ってもいないのに「男性の外見をしているとはいい難い」と指摘され、納得できなかった。「名前はどうしてもついて回る。名前が変えられたら、同じように悩む人も楽しい生活が送れるようになる」。Aさんは最高裁に望みを託している。

■これまでの経緯
Aさん側は最高裁への特別抗告で、憲法13条の「幸福追求に対する国民の権利」を例に挙げ、「自己の認識する性と一致する名を名乗る権利」を侵害していると主張している。

Aさんの即時抗告を棄却した高松高裁では2010年、未成年の子どもがいる申立人の名前の変更は認めた。申立人がホルモン療法を受け、最終的には戸籍上の性別も変える予定で、通称名を9カ月余り使用している、名前を変更しなければ社会生活上著しい支障がある、などから「変更に正当な事由がある」とした。

しかし、今年2月の決定では「性別適合手術やホルモン療法を受けることなく、一見して男性の外見をしているとはいい難い」と指摘。通称名の使用期間の短さから「社会的に定着しているとはいい難い」と判断した。

Aさんの代理人弁護士は「自分の性と名前が一致することは当たり前に保障されてきた。申立人にも名前を変更する権利がある」と話している。(堀江麻友)

『朝日新聞』2017年6月1日17時00分
http://digital.asahi.com/articles/ASK614T4SK61UBQU00L.html?_requesturl=articles%2FASK614T4SK61UBQU00L.html&rm=949


「性別移行すればなんとかなる」ではない [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月24日(水)

昨日、記者さんと話をしていて、改めて思ったこと。

今の時代、「性別移行すればなんとかなる」、「女になれば(もしくは男になれば)ハッピーになれる」という意識をもってしまう人がかなりいるということ。

現実をしっかり考えれば、そんなはずはないのだ。
性別移行したところで本人の能力には大差ないし、とりまく環境はむしろ悪化することが多い。
とくに中高年のMtFは、多くの場合、就労さえままならなず、「性別移行してもなんともならない」どころか「性別変更したらどうにもならない」ことがしばしばある。

「性別移行すればなんとかなる」という幻想は、マスメディアやインターネットの情報に影響され、本人の思い込みの強い性格によって形成される。
そうした状態でGID自助支援グループの集会に出席すれば、勢いをつけてくれる人はいても、ブレーキをかける人は誰もいない。
そして、戸籍上の性別の移行は「GID特例法」によって、けっこう簡単に実現してしまう(書類さえ整っていれば、ほとんどフリーパス)。

こうした安易な性別移行で困難な状況に陥ってしまう人は、今後、ますます増え、表面化すると思う。
それも「自己責任」だから仕方がない、という考え方もあるだろう。
でも、「自己責任」の帰着が生活保護や、最悪、自殺ではやはりまずいと思う。

やはり、失敗した時、後戻りできる回路(道筋)を設けておくことも必要なのではないだろうか。
では、どういう方法があるか?を、昨日はいろいろ考えてみた。
なんで私が、誕生日にこんなことを考えなくちゃいけないのだ?と思いつつ・・・。



「薬」が届いた [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月24日(水)

シンガポールから怪しい郵便小包が届く。
IMG_4450.JPG
「薬」ゲット。
IMG_4452.JPG
↑ いっしょに写したアリナミンはビタミンB1欠乏体質の私の命の綱。
つまり、この2つが常備薬。
他に飲んでいる薬はない。

今回は高かった。
280錠で16186円(142.21ドル)。
1錠あたり57.8円、1日あたり115.6円。
円安のバカ!

前回、白かった錠剤(アイルランド製)が、また血豆色(ニュージーランド製)に戻った。
IMG_4453.JPG

糸島市では、女装してるだけで、警察にマークされるのか? [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月13日(月)

明治6~14年(1873~81)だったら、女装、男装は違式詿違条例違反でその場で逮捕、罰金刑(10銭)だけど、この法令は、明治刑法(明治15年施行)で廃止されたはず。

糸島市ではまだ現行法だったのか?

私、今度、糸島市に行って、街中を散策してみようか。
西日本新聞に出られるかもしれない。

【追記(20日)】
糸島市在住の真野豊さんによると、糸島市では2011年から人権教育・啓発基本指針の中で分野別施策の12番目の独立した項目として「性的少数者の人権」を挙げており、このような報道は、明らかに糸島市の方針に反するとのこと。

糸島市人権教育・啓発基本指針
http://www.city.itoshima.lg.jp/…/010/030/030/kihonsisin.html

-------------------------------------------
女装して自転車で疾走する中年男が出没 糸島市

14日午後5時ごろ、福岡県糸島市神在で、女装した男が出没しているのが確認された。福岡県警糸島署によると、不審な男は40歳代ぐらい。黒縁の眼鏡、白色シャツ、黒色ズボン。屋外で着替え、エプロンのような服を着て女装し、銀色か白色シャツ、黒色ズボン。

屋外で着替え、エプロンのような服を着て女装し、銀色か白色の自転車に乗っているという。

『西日本新聞』2017年05月15日
https://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/328407/

前の10件 | 次の10件 現代の性(性別越境・性別移行) ブログトップ