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6月14日(木)男女共同参画事業の担当職員さんと面談 [現代の性(一般)]

6月14日(木)  曇り  東京  25.2度  湿度74%(15時)

14時、新宿駅南口の喫茶店で、10月に講演することになった某区の男女共同参画事業の担当職員さんと面談。

某区では、今年度、ジェンダー系の講座は1つ(1シリーズ5回)だけになってしまったとのこと。

理由は、政府肝入りの「女性活躍事業」の方に予算が行ってしまったこと、ジェンダー系の講座は人が集まらないこと。

ジェンダー系の講座の参加者は60歳以上で高齢化してい、より若い30~40代の女性が関心を持ってくれないらしい。

また、昨年度までは、近隣の東京家政大学との連携事業だったが、今年度からはそれも外れたので、さらに集客に不安があるとのこと。

ともかく明るくない(暗い)話ばかりで、これはたいへんだなぁ、と思う。

自分の講義を例に、現代の若者がジェンダー&セクシュアリティ論に関心がなくなったわけではないことを話して、「もっとテーマを広げて、若い(30~40代)講師を呼んだらいかがですか」とアドバイスしてきたが、なかなか難しいのだろうなぁ。


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ターナー症候群(性染色体がXO)の事例としては特異 [現代の性(一般)]

6月9日(土)

他人の「性別」についてあれこれ言うのは、本来、失礼なことで、書くべきかどうか迷ったが、ご本人が「性別」をお仕事のネタにしていて、それが映画化されたことで、社会的な影響もあるだろうと思い、あえて書かせていただく。

先日、試写を見せていただいたドキュメンタリー映画「性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々」(渡辺正悟監督、2018年)で、インターセックスはきわめて多様な疾患群という説明があるのに、肝心の主人公・新井祥さんの疾患がはっきりしないのが、いささか不審だった。

「染色体検査の結果、異常が見つかった」というコメントがあったので、帰宅後、調べたらターナー症候群(性染色体がXO)らしい。

この場合、Y染色体(の上にあるSRY遺伝子)は存在しないので、性分化のプロセスで男性化は起こり得ず、女性型になる。
したがって、出生時には女性として判別されるが、思春期以降、卵巣の機能が十分でなく、治療としては女性ホルモンを投与して、身体の女性化を進めるのが一般的。

新井さんの場合は、その真逆な道(男性ホルモン投与、乳房除去手術による男性化)を選択されたわけで、かなり特異な例。
「治療」の流れ的には、むしろ性同一性障害(FtM)にかなり近いと思う。

私は、性別は自己選択・自己決定だと考えるので、新井さんが身体的には男性化を、ジェンダー・アイデンティティは「中性」を選択されたことについて、何も言うことはない。

ただ、「性別が、ない!」というのは、新井さんの主観であって、医学的には「性別がないわけではない」。
ターナー症候群の場合、「ターナー女性」という言い方をするように、性別は女性の範囲。
また、ターナー症候群の女性の経過・帰着としては、新井さんの事例はかなり特異で、到底、一般的とは言えない。
それが疾患名を伏せた理由なのかなと思う。

逆に言うと、ターナー症候群という疾患名を出して、「性別が、ない」(中性)、男性ホルモン投与、乳房除去手術による男性化が映像化されたら、ミスリードになりかねないので、映画としてはこれで良かったと思う。


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祇園の高級クラブで豪遊すると&ドンペリを買いに行った話 [現代の性(一般)]

5月16日(水)

テレビ朝日「マツコ有吉のかりそめ天国」で京都・祇園の会員制クラブ(一見さんお断り)で豪遊(1人遊び)すると、いくらかかるかという企画をやっていた。

「神奈比(かんなび)」という、VIPルームは座っただけで32000円(セット料金)、一番安いボトルが15000円(吉四六)、一番高いボトルが30万円という店。
ホステスさんが2人付いて、途中からママとチーママが来て、2時間半。

お支払いは、20万円くらいかな?と予想したら、25万4850円だった。
ちょっと勘が鈍ったかな?
現役の時代から15年も経ってるからなぁ。

で、思い出したけど、1997年か98年頃だったと思う。
お手伝いしていた歌舞伎町区役所通りの店に、かなり酔っ払った客が来た。
「いらっしゃいませ。何にいたしましょう?」と尋ねると、
「ドンペリ」という返事。

基本料金1時間5000円(フリードリンク&カラオケ。以後1時間ごとに+2000円)の店にドン・ペリが置いてあるわけはなく・・・。
「お客さんがドンペリって言ってますけど・・・」とママに報告すると、やっぱり「あるわけないでしょ」の返事。

その間にも、酔っ払って気が大きくなっている客は
「なんだ、この店はドンペリも置いてないのかぁ!」
と叫んでいる。

ママが「しかたないわね。順ちゃん、悪いけど、ひとっ走り行って買ってきてくれる」と言う。
で、深夜営業の酒屋「信濃屋」に、ほんとうに走って行った(当時は走れた。しかもミニスカート&ハイヒールで)

たしか5万円だったと思う。
ドンペリの箱を抱えて、往復10分で店に戻り、ママに手渡す。

眠くなっておとなしくなった客に、ママが「はい、お待ちかねのドンペリが来ましたよ」と言いながら、ピンク色の液体を注ぐ。

後でママに「お会計いくらにしたのですか?」と聞くと、「あんなもの定価なんてないのよ。切りよく10万円にしたけど、もうちょっと取った方がよかったかしらね」という返事。
「良心的だと思います」と私が言うと、「はい、順ちゃん、お使い賃」と言いながら1万円札をくれた。

そんな時代もあったということ。
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「男娼」(男性セックスワーカー)のインタビュー集 [現代の性(一般)]

5月11日(金)

明治大学(和泉)の講義の後、新宿へ。

二丁目の「ビックスビル」地下の喫茶店「ルノアール」でライターの中塩智恵子さんという方と面談。
6月に「男娼」(男性セックスワーカー)9人のインタビュー集を光文社から刊行されるとのこと。
出張ホスト、ウリセンボーイ、ニューハーフヘルス各3人ずつ。
9人の内の1人は畑野とまとさん。

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4月23日(月)日本女性学習財団の機関誌『We Learn(ウィラーン)』 [現代の性(一般)]

4月23日(月)  曇り  東京  18.7度  湿度72%(15時)

週末、両日とも出かけたので、今日は貴重な一日自宅で過ごせる日。
ブログに短い文章を書いて、執筆依頼の書類に記入して、髪の部分染めして洗って、明日の講義のレジュメをプリントアウトして、パワーポイントの手直しをしたら、もう16時だ。
あっ、コメント票も読まないと・・・。

執筆を依頼された日本女性学習財団から、機関誌『We Learn(ウィラーン)』が見本として送られてきた(4冊も)。
IMG_1160.JPG
右の2015年10月号は「性の多様性を考える」で、「巻頭言」はICUでお世話になった田中かず子先生。
当時まだ文京区にいらした鈴木秀洋さんが執筆していて、活動情報として宇佐美翔子さんが「Osora ni Niji wo Kake Mashita」を紹介している。

左の2018年4月号(最新号)の「巻頭言」は江原由美子先生。

どういう刊行物か、よくわかった。
私みたいな怪しい人が書いていいのか?という思いは残るけど、お引き受けした以上、ちゃんと書こう(って、もう書いた)。


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「売春防止法」の問題点 [現代の性(一般)]

4月23日(月)

1956年に制定された「売春防止法」は、現在までの62年間、1度も改正されていない。
当然、その後の社会構造や人権思想の変化に対応することなく、現実離れした法律になっている。
そして、日本の買売春をめぐる諸問題の根源に、この時代遅れの法律がある。

最大の問題点は「売春防止法」がキリスト教的な倫理観に基づいて「(売春は)人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものである」(第1条)と、売春を悪行と決めつけていることである。
この規定がセックスワーカーの働く権利(労働権)を抑圧し、セックスワーカーへの不当な差別の根源になっている。

また、暗黙の前提として、売春の行為主体を女性、客を男性とする構造も完全に時代遅れで、同性間の買売春や性別変更が伴う売春行為が、まったく想定されていない。

私は大学の「セクシュアリティ論」の講義で次のように述べている。
① 売春を「人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものである」とする「基本認識」の再考が必要。
② セックスワーカーの人権(身体の自由・働く権利)と安全(暴力・性病・望まない妊娠の回避)を基本に据えるべき。
③ アメネスティ・インターナショナル(Amnesty International 国際人権NGO)が世界大会(2015年8月11日)で採択した決議「同意に基づくセックスワークの全面的な非犯罪化」を支持。④ セックスワーカーが搾取や人身売買、暴力に対して、他の職業と同じ法的保護を十分に受けることが重要。

こうした売春の「非犯罪化」に向けた国際潮流がある一方で、国内では2014年末~2015年に「全国婦人保護施設等連絡協議会(全婦連)」が厚生労働省、法務省、内閣府に「売春防止法」の改正を求める要望書を提出するなど、売春へ法的規制を強化する動きも根強い。

昨日渋谷・代官山「アマランス ラウンジ」で行われた映画「スカーレットロード」上映会の後のトークショー、ここらへんの問題(根源としての「売防法」)も整理して触れて欲しかった。

トークされたお二人(要友紀子さん、畑野とまと)さんは解っていても、会場の人の認識は、そこらへん十分でなかったように思うので。



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ドキュメンタリー映画「スカーレットロード」を観る [現代の性(一般)]

4月22日(日)

13時半過ぎ、渋谷・代官山の「アマランス ラウンジ」へ。
映画「スカーレットロード(Scarlet Road)」(Catherine Scott監督、2011年、オーストラリア)の上映会&トークショー。

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の女性セックスワーカー、レイチェル・ウオットンの活動を中心に描いたドキュメンタリー・フィルム。

レイチェルは、セックスワーカーと障害者を結ぶ「タッチング・ベース」を立ち上げた活動家で、大学院に学び博士号を目指しているポジティブでアクティブな30代半ばの女性。
スカーレットロード2.jpg
↑ セックスワーカーの権利運動の象徴である赤(スカーレット)のアンブレラをもつレイチェル。

映像は、世界を股にかけるセックスワーカー活動家としてのレイチェルとその同志たち、恋人、そしてレイチェルの顧客である障害者とその家族を、たんたんと描いていく。
何か大きなトピックがあるわけでもないが、顧客の望みを時間をかけて聞き出し、そのセクシュアル・ファンタージーに応えていくレイチェルの丹念で誠実な仕事ぶりがリアルに描かれていて、飽きさせない。
スカーレットロード1.jpg

日本のセックスワーカーが置かれている現状、あるいは「障害者の性」の状況と比較すると、あまりの違いにショックを受ける。

とは言え、オーストラリアもセックスワークが自由化されているのはニューサウスウェールズ州だけで、他の州ではさまざまな規制があり、セックスワーカーへの抑圧が続いている。
レイチェルが、全オーストラリアのセックスワーカー団体のネットワーク組織「スカーレット・アライアンス」の活動にも力を入れているのは、そうした状況があるからだ。

とても良い映画だと思うし、なによりレイチェルの人間性が魅力的だ。
もっと大勢の人に観てもらいたいが、日本の現状ではなかなか難しい部分があるとのこと。

フィルムを提供してくださったSWASH代表の要友紀子さん、上映会を企画してくださったEdoさん、ありがとうございました。

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「男女格差報告」、111位→114位に [現代の性(一般)]

11月2日(木)

世界経済フォーラムの「男女格差報告」、日本は2016年に144カ国中111位だったのが今年は114位とさらに下がった。
ともかく、政治(123位)・経済(114位)分野のジェンダー・ギャップがひどすぎる。教育分野(74位)も決して褒められたものではない。

「ジェンダー論」の受講生ですら、かなりの学生が(私が話すまで)そのことを知らない。
日本が男女平等な社会だと思い込んでいる女子学生はかなりいるし、男子の中には「女尊男卑」な社会だと思っている学生もいる。
実際の数字(衆議院議員の比率とか、官僚・企業の課長職以上の比率とか)を示すと、やっと実感をもって驚く。

知的能力的には平均以上の学生ですら、それが現状。
ジェンダーどうこう以前に、世の中を見る目をもっと広くし、情報をちゃんと受け止めるトレーニングが必要だと思う。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20171102-OYT1T50031.html

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9月4日は「世界性の健康デー(World Sexual Health Day)」 [現代の性(一般)]

9月4日(月)

ごく一部でしか知られていないが、今日9月4日は「世界性の健康デー(World Sexual Health Day)」である。

私は、2日(土)に大阪でトランスジェンダーの「セクシュアル・ヘルス(性的健康)」という論点でお話した。

その際、久保島静香姐さんのエッセー「『ビフォア・イット』の記憶」(1988年)を引用して、1990年前後から顕著になるAIDSの流行によるHIV感染の恐怖によって、女装世界において性愛行動の比重が低下し、セクシュアリティが後景に退いていった様子を紹介した。

静香姐さんが感じたセクシュアリティの後退が3尺(←単位が古いにゃ、約90cm)くらいだったとすると、現代の後退量はその10倍くらいの感じ(3丈=9m)。

「寝た男の数が女装者の勲章」だった時代(1980年代)から、「男と寝た」と言うと異常者を見るような視線がしばしば来るようになった時代(2000年代)へ。

今では皆、すっかりセックスしなくなった(らしい)から「セクシュアル・ヘルス」という観点に関心が向かないのも当然なのかも。

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「ノソフィリア(病状性愛)」という概念 [現代の性(一般)]

7月24日(月)

学生さんのレポートを読む楽しみのひとつに、自分が知らないことを知るという楽しみがある。
私が弱い、現代の演劇・芸能、そして音楽などの分野では、知らないことも多い。
しかし、「なんちゃって」であっても一応、専門ということになっているジェンダー&セクシュアリティの分野では、さすがにまったく知らなかったということは滅多にない。

さっきレポートを読んでいて、それに出会った。

「ノソフィリア(Nosophilia)」という概念。
日本語では「病症性愛」と訳すらしい。
病気や病症状態の身体への性的嗜好(sexual preference)。

自分か、相手か、どちらかが病気の状態を求め、それを見たり、看病したり、あるいは病態の患部を見て興奮する。

そして、そうした状況をテーマにしたフィクションを「病系小説」と呼ぶらしい。
これも知らなかった。

私のこうした知識の元はR.M.ゴーツデンソン,K.N。アンダーソン著『現代セクソロジー辞典(The Language of Sex from A to Z)』(原著は1986年、邦訳は1991年、大修館書店)なのだが、念のため見たら出ていなかった。
その後、概念化されたのだろう。

この女子学生さんのレポートは、そうした概念を説明し、さらに、自分が好きなアイドルが体調を崩し病気になるストーリーに性的に興奮する自らのノソフィリア的傾向を分析している。

よくまとまっているし、知らなかったことを教えてくれたので、文句なしのA評価。

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