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4月6日(日)川崎市金山神社の「かなまら祭」(その1) [現代の性(一般)]

4月6日(日)
8時、起床。
10時過ぎ、家を出て、武蔵小杉駅からJR南武線に乗って川崎駅へ。
地下道を京急川崎駅まで歩いて満員の大師線に乗り、川崎大師駅で下車。
11時、若宮八幡宮(川崎市川崎区)に到着。
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わっ、すごい人だ。
今日(4月第1日曜日)は若宮八幡宮の境内社、金山(かなやま)神社の御祭礼「かなまら祭」。
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それにしてもすごい人出。20年前から7~8回来ているが、今までで一番のように思う。
正面の鳥居付近は大混雑で人がまったく動かない。
神社さんは鳥居を潜って入らないといけないのだが、仕方なく裏口から境内に入る。

金山神社は、金山比古(かなやまひこ)神と金山比売(かなやまひめ)神(を祭神とする鉱山や鍛冶の神。
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↑ 金山神社の社殿の内部。
神前の土間には炉、鞴、金床が儲けられ、鍛冶場が再現されている。
現在、中村紀美子宮司よって神事が行われている。

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↑ 壁面の絵馬が、この神社の特異な信仰の形を物語っている。
明治中期までは、川崎大師駅の近く(東側。現:「セブンスターマンション」付近)にあったが、京浜電気鉄道(現:京浜急行電鉄)の大師駅(当時は終点)に折返し用のループ線を施設をする際に立ち退いて、若宮八幡宮境内に遷座した。
かっては、鍛冶職人や金物を扱う商人の信仰を集め、現在でも川崎市に多い製鉄・金属加工の企業が御寄進を怠らない。
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↑ 「エヌケー金属加工(株)」が1995年に御寄進した鉄の男根。
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↑ 注連縄が張ってあるのはご神体なので乗ってはいけない。
日本人なら注意するところだが、「野蛮な一神教徒」なので、まあ仕方がないかな。

ところが、いつの頃からか(←学術的にはいつ?が重要なのだがよくわからない)、性神信仰と習合して、子授け・夫婦和合・性病治癒を願う人々の信仰を集めるようになった。
そして、ご神体は金属の神と性神の習合を表す「金(かね)魔羅(まら)=鉄のペニス」になった。
なぜ、金属の神と性神とが習合したのかもよくわからない。「金山(かなやま)さま」「金魔羅(かなまら)さま」(「魔羅」とはサンスクリット語で男根のこと)の発音が似ているからとか、鍛冶に使う鞴(ふいご)のピストン運動が男女の性交を連想させるからとか、ことなどからことや、金山比古神と金山比売神はイザナミが火の神カグツチを産んだ際に女陰を焼かれて病み苦しんでいるときにその嘔吐物(たぐり)から化生したからなどの、諸説があるが、他に類例もなくよくわからない。
ただ、性神信仰の担い手が、東海道川崎宿の「飯盛り女」(実態は遊女)たちであったという伝承はかなり確かなだと思う。
ともかく、おそらくは江戸時代から、少なくとも近代以降、金属神への崇拝と性神への信仰が金山神社では重なってきたことは間違いなく、とてもユニークで興味深い信仰の形が、現代でも(しかも首都圏で)見られることは、学問的にも貴重だし、うれしいことだ。

絵馬殿の絵馬からは、金属神信仰と性神信仰の状況がよく観察できる。
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↑ 絵馬殿の金梃から起立する鋼鉄の男根。
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↑ 女性がこの上を通る(もしくは跨る)と、子どもが授かるとか・・・。
この人は授かりませんでした(2000年撮影)。

金属神信仰の絵馬。
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↑ 成田工業株式会社(昭和61年=1986)
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性神信仰の絵馬。
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↑ 絵馬殿の天井に保存されている男根七福神の絵馬。
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↑ 上の6点は昭和58年(1983)に「布間」さん?が男根と女陰のモチーフを描いて奉納した絵馬。
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↑ 現在の「子授け」祈願の絵馬
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↑ 現在の「エイズ除け」の絵馬

境内には男根形がいっぱい。
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↑ 男根形にお賽銭が乗っている
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↑ 「ほだれ祭」(新潟県長岡市栃尾地域下伝来地区の「ほだれ様」の祭礼)木製巨大男根が毎年出張してくる。
やはり、女性が跨ると、子授けの御利益があるとのことで、知ってか知らずか、大勢の若い女性が(時には、幼い女の子も)跨り、その姿を男性カメラマンが喜々として写真に撮る光景が見られる。
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↑ 2000年4月2日の「かなまら祭」で撮影。
現在と比べて、人が少ないことが一目でわかる。
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↑ 「さずかり飴」の売店は、今年も大行列で大繁盛。
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↑ 若い女性が買っていくのは、本来の趣旨に叶うが、男性が買ってペロペロ嘗めているのは、景色としてちょっと驚くし、意味的に違うと思う。
まあ、ゲイの男性ならいいのだが・・・。
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↑ 彼女が「さずかり飴」を嘗めて、近々懐妊の予感の外国人カップル。

ちなみに、「かなまら祭」は、日本のメディア(新聞、テレビ)は性神信仰であることを憚って一切報道しない。
川崎市は祭礼が少ない市だが、市報などでも完全無視。
その一方で、早い時期から、「Japan Times」などの英字紙は「Kanamara Festival」「Utamaro Festival」などと称して毎年取り上げてきたので日本在住の外国人には知名度がある。
加えて「面賭け行列」で甲冑や着物を着せてもらえるので人気が高く、外国人の参加がとても多い。

境内の銀杏の木の下では「大根削り」が行われる。
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↑ 若い女性が大根を男根形に削り、後で競りにかける。
競り落として(と言っても200円とかなのだが)、家に持って帰り、お味噌汁の具にすると子宝に恵まれるとか。
やはり、男性カメラマンが大勢群がり、撮影困難。
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↑ 競りの様子(2000年)

神幸行列の出発時刻(12時)が近づいてきた。
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↑ 「かなまら神輿」(本神輿)
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↑ 「エリザべス神輿」(女装クラブ「エリザベス会館」の寄進)
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↑ 「紀伊国屋舟神輿」(「日立造船株式会社」の寄進)
境内の混雑はますますひどくなってきたので、離脱して、神幸路に先回りする。
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↑ 男の娘(こ)の巫女さん。正確には巫女さんコスプレの男の娘。
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コメント 2

丁子屋

こんばんは

 あ かなまら祭 終わったのかぁ 今年もいけなかった。
 お祭りに関係なく 金山神社行こうかしら。
by 丁子屋 (2014-04-09 19:47) 

三橋順子

丁子屋さん、いらっしゃいま~せ。
ここに掲げた絵馬などは、お祭じゃない時の方が、じっくり見ることができます。
この数年、ともかく「かなまら祭」の混雑がすごいので。
by 三橋順子 (2014-04-11 05:30) 

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