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『サイゾー 』2016年11月号 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

10月29日(土)

『サイゾー 』2016年11月号(10月18日発売)は「特集・日本の性(SEX)学」。
月刊サイゾー2016年11月号.jpg

特集巻頭の「便利ワードは『オネエ』から『LGBT』へ? テレビの中の性的少数者」(須賀原みち)に、私のコメントがかなり長く引用されています。

よろしかったら、ご覧になってください。


【追記(12月31日)】 コメントが引用されている部分
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「そもそも“オネエ”という言葉は、外見は男性だけどジェンダー・ロールが女性的な人を指す、ゲイ業界の中でもかなり限られた狭い範囲の人を示す言葉でした。ですが、06年から09年まで放送された『おネエ☆MANS!』を皮切りに、テレビは“男性同性愛者=オネエ”として取り上げるようになった。70〜90年代は”オカマ”が男性同性愛者をくくる言葉としてメディアでも使われていましたが、これはもともと成り立ちからいって差別的な意味合いが強い言葉。当事者たちが抗議や訂正を繰り返したことから、徐々にそれが世間にも浸透し、テレビ製作者側も自粛するようになった。そうなると、そういった人たちを頻繁に取り上げていたテレビ業界としては、彼らの考えているカテゴリの人々(≒ゲイ)を指す言葉がないと不便だと感じたのでしょう。代わりに、広く“オネエ”という言葉が使われるようになっていったのだと考えられます」
 こう説明するのは、明治大学などで非常勤講師として性社会・文化史を教え、自身もMtFトランスジェンダーである三橋順子氏だ。90年代半ばから、性別越境者の立場で執筆・講演などの対外的活動を行ってきた三橋氏の元にも、『おネエ☆MANS!』の企画段階で声がかかり、局に呼ばれたことがあるという。オネエ=男性同性愛者ではない、という指摘はその時にも行われたが、結局番組はそのままで放送され、この認識が広まっていった。現在テレビ業界で制作に携わる人に尋ねてみると、“オネエ”という言葉の由来を知らない人は多い。「個々人のセクシャリティに差異があることは知っているけれど、『男性っぽくない男性』キャラの名称として『オネエ』を使用している、と考えている」(キー局スタッフ)という認識が中心のようだ。
「“オネエ”の範囲拡張は、ゲイコミュニティで生まれたカテゴライズや、それを生んだ歴史性を完全に無視した言葉の誤用で、ある種の暴力性を孕んだ傲慢な行為です。メディアの影響は非常に強く、世間の人はそこで使われている言葉が、そうした乱暴な作られ方をしているとは考えていない場合が多い」(同)

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一方で、「日本のテレビが、LGBTへの理解という点で世界的に遅れている、と一概に言うことはできない」と指摘するのは、前出の三橋氏だ。
「ゲイやレズビアンに関しては、確かに欧米のほうがカミングアウトしているテレビ出演者が多いと思われますが、トランスジェンダーがこんなにもテレビに出ている国は世界でもタイと日本くらい。以前にスズキのCMではるな愛さんと菅原文太さんが共演されていましたが、一流企業のCMに、一流俳優とトランスジェンダーが一緒に出演するというのは、おそらく欧米ではまず実現しません。マツコ・デラックスさんがあれだけ番組やCMに出ているのも、世界的に見たらすごく珍しい現象だと思います。深夜番組とはいえ、1960年代後半には『11PM』にカルーセル麻紀さんが出演されていた。LGBには制約があるけれど、Tには寛容という不思議な土壌があります」

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 そして今、こうした言葉の使い方で危ぶまれているのが、まさに「LGBT」という単語である。先日起きた、一橋大学におけるゲイ男性の自殺事件に関して「LGBT男性自殺で大学を提訴」という見出しで報じたことが、一部で話題になった。LGBTという言葉は周知の通り、レズビアン/ゲイ/バイセクシュアル/トランスジェンダーの頭文字をつなげて作られている。「LGBT男性」となると、ほぼ意味不明の言葉である。
「『レズビアンでゲイでバイでトランスジェンダーな男性って、どういうこと?』という違和感がありますよね。なぜ普通に“ゲイ男性”という言葉を使えないのか? ゲイやレズビアンという言葉が差別的に使われることがあるから、といわれることもありますが、これらは当事者たちのコミュニティでプライドをもって使われてきた言葉であり、それをオブラートに包んで言うのは逆に失礼にあたる。それに、レズビアンやゲイ、トランスジェンダーたちはそれぞれ問題に対する立場や意識も違っています。それらを一緒くたにして、“LGBT”と表現するのは適切でない場面もあります。性的マイノリティをめぐる言葉の問題として、“オネエ”の次に“LGBT”が浮上してきていると思います」
 これまでテレビ業界は“オカマ”や“オネエ”といった言葉で性的マイノリティの一部を拡大して取り上げ、世間に間違ったイメージを発信してきた。現在、社会の多様性(ダイバーシティ)が叫ばれ、“LGBT”という言葉は盛り上がりの只中にある。“ダイバーシティ”と同様に「多様性」を意味する“バラエティ”番組は、今後どこまで多様性を担保した作りに歩み寄っていけるのだろうか?
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