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そんな単純な話じゃないのだよ [現代の性(性別越境・性別移行)]

11月30日(木)

性別違和感を抱く人にとって、性器の形状を手術によって変えることが、果たして「良いこと」(有効な治療法)なのかということは、今までの歴史に鑑みれば、かなり疑ってみる余地があり、少なくともちゃんと議論すべき問題だと思う。

なのに、日本の現状は手術すること=「良いこと」という思い込み的な認識が、当事者だけでなく医療者の側にも強くある。
それはもう妄信と言っていいくらい。

そこにこそ問題の原点があるに、誰も論じようとしない。

「当時者が手術を望んでいる」というのは、顔面の美容形成だって同じで、それは「有効な治療」であることの理由にはならない。
まして、健康保険適用の理由とするのは無理。

私たちの世代は、手術をしたのに自ら命を断って先に逝ってしまった人を何人も見たり知ったりしているから、単純に性別適合手術=「良いこと」とは思えないのだ。

【追記】
自分の身体(性器を含む)をどういう形にするかは、基本的に自分で決めること(自己決定)。

ところが、日本においては、医師の関与、法律の誘導が強すぎて、本当の意味での自己決定がなされる環境になっていない。

それが問題だと言っている。

本当に自己決定した人は、もちろんそれでいいし、それは社会の中で尊重されるべき。

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コメント 4

トランスパートナー

本当に順子先生のお書きになっているとおりです。
性器の形を変えたところで、パス度が低ければ、社会的に性別移行が成功するとは言えず、手術前より生き辛さが増す可能性があるのですが(私の近辺にもそのせいで自殺した人がいます)、この点を考えない人が多いのでしょうか。
トランスの人(特にトランス女性)に対して、そんなに親しくないのに「あなたの性器の形状はどうなってますか?」と同義の失礼な質問を平気でする人もいて(ケイトリン・ジェンナ―もTVで聞かれていた!・・・この質問がトランスに対してでも失礼であることがわからない人もいます!)性器の形状へのこだわりというか強迫観念のようなものが世間一般に広がってるのかな~などと思います。
by トランスパートナー (2017-11-30 22:28) 

三橋順子

トランスパートナーさん、いらっしゃいま~せ。

個々人が性器の外形を変えることにこだわりがあるのは、別にかまわないと思います。
ただ、そうした性器外形至上主義を法律や健康保険ののような公的な社会制度で保障・固定化してしまうのは、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康・権利)を重視する21世紀の考え方としていかがなものか?と思うわけです。
by 三橋順子 (2017-12-02 13:34) 

とある大学の留学生

はじめまして、私はM大に通っている1年生の学生です。
ツイートで先生の本が議論になったことにより、先生を知るようになりました。
私は自分がLGBTのTにあてはまると思い、悩みがありまして誰かに助けをもらいたい、助言が聞きたいと思って失礼ですし申し訳ありませんがブログに残します。
元々は2月に帰国して、医者さんに相談しよっと思っていましたのですが、全く待たれないです。もう心の限界と言えば良いほどです。
私は自分が「男」だとは全く思っていないのですが、体はすでに男性の特徴を発現したので、自分の体が嫌いです。
先週は私が狂ったのかホルモン剤を買いました。しかし、専門医との相談もせず服用してしまうと身体的にも精神的にも危険だと言われ、まだ飲んではいません。
私はどうすれば良いのでしょうか...
by とある大学の留学生 (2017-12-08 09:49) 

三橋順子

とある大学の留学生さん

明治大学駿河台校舎から5分足らずのところに、ジェンダークリニックがあります。
できるだけ早く受診することをお勧めします。
針間克己院長は、精神科領域における「性別違和」問題の第一人者です。

「はりまメンタルクリニック」
千代田区神田小川町3-24-1 NCR御茶ノ水102
http://www.harimamental.com/

by 三橋順子 (2017-12-08 21:06) 

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