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「ゲイ」という言葉の変遷 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

10月1日(月)

1950~1960年代前半に使われていた「ゲイ」は、ほとんどの場合「ゲイ ・ボーイ」を指す。
「ボーイ」=少年・青年で、壮年・老年の「ゲイ」はそこには含まれない。

では、壮年・老年の男性同性愛の人はなんて呼ばれていたかというと、「ソドミア」。

つまり、前近代からの男色文化の「年齢階梯制」がまだかなり機能していて、
寵愛する中年・老年の「ソドミア」----- 寵愛される少年・青年の「ゲイ・ボーイ」
という関係性。

そうした「年齢階梯制」を踏まえた「ソドミア」ー「ゲイボーイ」という関係性が、1960年代~1970年代になると崩れてきて、両者を合わせた形で「ホモ」という言葉が一般化する。

興味深いのは、その時期が「二丁目・ゲイタウン」の成立期であること。

関係性・用語の変化と、新しい形のコミュニケーションの場の形成が、どういう形でリンクしたのか、当事者性のある研究者にぜひ解明してもらいたい。

ちなみに、「ホモ」から(現在使われているような意味での)「ゲイ」への変化は、欧米の「ゲイ・レボリューション」が日本に波及した1990年代初頭以後に始まる。
わかりやすく言うと、1950年代にアイデンティティを形成した美輪明宏さんが言う「ゲイ」は「ゲイ・ボーイ」の「ゲイ」の意味で、現在のような男性同性愛者全体を意味する「ゲイ」と同義ではない。

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