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【メモ】「日本のLGBT30年史」について ー歴史研究者の立場からー [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

5月14日(火)
【メモ】『BEYOND』 5号(2019年4月)掲載の「(特集)日本のLGBT30年史」についてー歴史研究者の立場からー
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歴史学は、概念の遡及には慎重というか、安易にやってはいけない。
その点、LGBTという概念が日本で実質をもってくるのは2010年代以降で、それ以前にはLGBTの歴史は存在しない。
L/G/B/T(個々)の歴史は存在するが。

そもそも、Gの歴史、Lの歴史がちゃんと記述されていない状態でLGBTの歴史をまとめるのは無理。

つまり、そもそもかなり無謀な企画だった。

カテゴリー間の「社会との関り方」の差異が大きくて、例えるならば、発展段階が違う3か国の歴史を、無理無理1つにまとめるような感じになってしまった。

年号で区切る意味は?というニュアンスで「平成30年の歴史なんですね?」と依頼者に尋ねたら、「そういうわけではありません」という返事。

で、実際、平成1桁、10年代、20年代ではなく、1990、2000、2010年代と言う区切りになっている。
その結果、平成時代なのに1980年代の1989年の扱いが中途半端になってしまった。

Bの歴史の事実上の抹消、ドラァグ・クイーンの歴史の脱落、「夜の世界」(お店・セックスワーク)の軽視など、記述内容にもいろいろ問題が残る。

「運動史」とは何か? というところから、問い直さないといけない。

ということで、結論は「無謀な企画」だったと思うが、何もやらないより、何か残した方がまだ良い、ということ。

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