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フレデリック・マルテル著『現地レポート 世界LGBT事情ー変わりつつある人権と文化の地政学ー』(メモ1) [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

12月1日(木)

必要があって、フレデリック・マルテル著『現地レポート 世界LGBT事情ー変わりつつある人権と文化の地政学ー』(岩波書店、2016年11月)を読み始める。

2段組み352頁、文字びっしり、画像は1枚もなし、8年をかけて世界50か国以上を取材しただけあって、世界のゲイカルチャー、ゲイ解放運動についての情報量はすごい!

ただ、驚いたのは日本についての記述の少なさ。
アジアの同性愛を論じた第4章「毛沢東の新しい『同志』」の中でわずか4頁ほど。
アジア圏についての記述は、圧倒的に中国が中心で、台湾、インド、香港がそれに次ぐ。
タイ、韓国についての記述は日本以上に少ない。
フィリピンには取材にすら行っていない。

日本には、2009年と2012年の2度取材に来ている。
2009年の来日の部分では、尾辻かな子、砂川秀樹、上川あや、山下梓など、日本のLGBT界の重鎮の名前と発言が記されている。

しかし、他の取材地のように、ごく一般的なゲイ・ピープルにじっくり話を聞いて分析する姿勢は見られず、表面を撫でただけという感じ。

「二丁目」の印象は極めて良くなかったようだ。
あるゲイバーの入口に「for Japanese and Asian」と表示されていたことについて、「この店は白人お断りなのだ!」「世界中でこれほどあからさまな差別をするゲイスポットはほかに知らない」と記している。
(この件については、私も驚いた。トランスジェンダー系の店では考えられない)

まだ、読み始めたばかりなので、概観的な感想。