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現代の性(HIV・性病) ブログトップ
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日本のHIV/AIDS対策がトランスジェンダーを包摂できなかった理由 [現代の性(HIV・性病)]

12月6日(木)

なぜ、日本のHIV/AIDS対策がトランスジェンダーを十分に包摂できなかったのか? 畑野とまとさんの見解と私見を合わせて考えると・・・。

① アメリカで、1970年代末から進行したゲイリブからトランスジェンダーを排除する動きが、HIV/AIDS対策にも影響し、トランスジェンダーを軽視したシステムが、そのまま日本に持ち込まれた。

② 日本では1990年代末に、性別移行の病理化が急速に進み、ゲイリブからの距離が開いた結果、HIV/AIDSに関する啓蒙・調査対象から外れてしまった。

③ 日本では、トランスジェンダー・コミュニティにおける感染例が(セックスワーカーは別として)きわめて少なく、HIV/AIDS対策を自発的に求める意識と機会がなかった。

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畑野とまと‏ @hatakeno_tomato ·
たぶん忘れられていた結果が、現在のHIV感染ハイリスク組としてトランス女性があげられているといった所で…。70年代末あたりからじわじわと押し寄せたトランス排除の流れと、トランスの急速病理化の流れによりゲイリブから距離が開いて、結果HIVに関する啓蒙からも外れてしまって…
https://twitter.com/hatakeno_tomato/status/1070598755303342080


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「日本エイズ学会・学術集会」の投稿に思う [現代の性(HIV・性病)]

12月6日(木)

FacebookやTeitterで、たくさん流れてくる「日本エイズ学会・学術集会」の投稿を見ていて、ゲイの人たちにとっての「エイズ学会」って、トランスにとっての「GID学会」と似てるなぁ、と思った。

どちらも学術的な議論を目的に開催されるのだけど、古参の参加者にしてみると「同窓会」的な集まることに意義があるみたいな。

歴史はエイズ学会が32回、GID学会が20回で、エイズ学会の方がかなり長いし、たぶん資金もエイズ学会の方が潤沢(というかGID学会があまりにしょぼい)だと思う。

その分、なんだか楽しそうな感じがするのは「隣の芝は青い」だろうか。

まあ、そんな気楽な感想を書けるのも、エイズが「死病」じゃなくなったからなのだけど。
あの時代を生き抜いた一人として、ほんとうに良かったなと思う。

ただし、近年になるまで、エイズ学会にトランスジェンダーがほとんど参加してこなかった現実、つまり、エイズ問題にトランスジェンダーをしっかり包摂してこなかったことは、やはり問題だったと思う。


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梅毒感染、地方で増加 [現代の性(HIV・性病)]

11月2日(木)

梅毒の流行状況(2017年1~10月の感染者数)。
SCN_0105 - コピー.jpg
熊本~福岡~山口~広島~岡山の山陽・九州新幹線ラインで2倍以上の増加。
そして、橋を渡った香川県も。
なぜか、遠く離れて青森県も。

実数では、やはり大都市圏が多い。
例によって、マスメディアがやらない割り算(人口比計算、1万人あたり)。

東京 1423人(1.05人)
大阪  624人(0.71人)
愛知  277人(0.37人)
神奈川 258人(0.28人)
福岡  190人(0.38人)
全国 4568人(0.36人)

東京都が突出している。
隣接の神奈川県と比べると4倍近い。
これはどういう理由なのだろう?

増えている福岡県も全国平均並。
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福岡県でHIV感染・AIDS発症が急増 [現代の性(HIV・性病)]

9月19日(火)

グラフを見るとかなり衝撃的。
感染・発病者が少し減った2015年との比較で61%増になっているわけだが、2014年の70人と比べても2016年は22人も増えているので、福岡で感染実数が急激に伸びているのは間違いない。
状況はかなり深刻。

このレベルだと、1人もしくは数人の性行動が活発な感染者がウィルスを撒いているという現象だけではなく、記事が指摘しているような社会的な要因(アジア諸国との人的交流の活発化)を考えなければだと思う。

ただ、感染経路は、同性間性的接触が約6割という全国的な傾向と差異はないようだ。
つまり、アジアのゲイの人たちとの人的交流が活発化し、そこが起点となって福岡県を中心とする九州のゲイコミュニティの中で感染が広がっているのだろうか?

そこらへん、事情に詳しい方のご教示を請う。

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九州でエイズ感染急増 16年福岡は61%増 佐賀、熊本過去最多
201709190004_000_m.jpg
福岡県を中心に、九州でエイズ患者やエイズウイルス(HIV)感染者が増えている。東京や大阪など都市部を含めて全国的には減少か横ばい傾向にあるだけに、九州の増加が目立つ。専門家は、感染者の多いアジアとの往来が増えてウイルスが持ち込まれるケースや、予防啓発活動の不十分さが一因とみており「危機的状況で、より効果的な予防啓発が必要だ」と警鐘を鳴らしている。

国のエイズ発生動向調査によると、2016年の福岡県のHIV感染者、エイズ患者の新規報告者数は、いずれも46人で計92人と過去最多。15年と比べて61%増えており、特に40代や50歳以上が増加している。佐賀計9人、熊本計19人も過去最多となった。16年の地域別では九州が計169人で32%増。これに対し、関東・甲信越は695人で4%増と横ばい、近畿は265人で11%減など、5地域は前年より減少していた(福岡県以外は速報値)。

新規報告者数(15年)で全国の感染者・患者の内訳は、日本人男性が約9割、感染原因は同性間性的接触が最多の約6割だった。福岡県も全国と同様の傾向だが、患者が3割程度の全国データに対して、福岡県の患者比率はほぼ半数で、発症してから報告されるケースが際立っている。

エイズ治療の九州ブロック拠点病院、国立病院機構九州医療センター(福岡市)のAIDS/HIV総合治療センターの山本政弘部長は「福岡での感染の広がりが九州全体に広がっている印象。患者の比率から、実際の感染者は報告よりもかなり多いはずだ」と指摘する。

各自治体では無料検査を定期的に実施。山本部長は「感染、発症が分かっても、今は薬でウイルスの増殖を抑えられる。検査を受けて早期に発見・治療できれば、感染者自身の健康も維持でき、感染拡大のリスクも減らせる。心当たりがある人は早く検査に行ってほしい」と呼び掛けている。

『西日本新聞』=2017/09/19付 朝刊=
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/359651/
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梅毒感染、42年ぶり4千人超 [現代の性(HIV・性病)]

1月13日(金)

この『朝日新聞』の記事の見出し、ちょっとミスリード。
20代女性の梅毒感染が急増しているのは確かだけど、実際に感染者数を押し上げているのは、30~40代の男性。
そもそも、20代の女性が勝手に梅毒に感染するはずはなく、20代の女性にうつしている男性がいるはず。

それはともかく、梅毒の感染爆発の傾向が出てきているのは間違いなく、「なんで今頃?」とか言ってられない状況。

この記事、例によって人数を並べるだけ。
これでは、人口が多い大都市部が多くなるのは当たり前。
「割り算」をして、人口当たりの感染率で比べないと意味がない。
で、例によって電卓をたたいて、人口1万人あたりの感染数を算出。

東京都  1661人 1364万人  1.22人(1)
大阪府   583人  884万人  0.66人(2)
神奈川県  284人  914万人  0.31人(5)
愛知県   255人  754万人  0.34人(3)
埼玉県   190人  729万人  0.26人(7)
兵庫県   181人  552万人  0.33人(4)
千葉県   139人  624万人  0.22人(9)
北海道   117人  535万人  0.29人(6)
福岡県   107人  511万人  0.24人(8)

東京都と大阪府が他の大都市圏を含む道県より感染率が格段に高いことがわかる。
大阪府は他の道県の約2倍で、さらに東京都は大阪府の倍で、かなりショッキングな数値。

原因はなんなのだろう?
ヘテロセクシュアルの男女の感染率がそんなに違うだろうか?
近年の梅毒感染の経路として男性の同性間接触の比率がかなり大きくなっていることを考えると、東京都と大阪府の感染率の高さは、男性同性愛者の人口比が高いことが作用しているのではないだろうか?
ちゃんと計算した上ではなく、推測だが・・・。

【追記(14日)】専門の先生にご教示をいただいた(感謝)。
・ 2016年の報告数は4077例で、男性2848、女性1229人(国立感染症研究所の発表、2016年11月27日までの暫定値)。
・ 感染経路判明している男性2198例中、異性間接触1480例(67%)、同性間接触718例(33%)。
2013年までは同性間が多かったが、その後、逆転し現在では異性間が同性間を上回っている。
・ 都道府県別で、前年の報告数との比較では、東京1.6倍、大阪2.0倍、神奈川1.9倍、愛知2.3倍、埼玉1.8倍、千葉1.8倍、 北海道2.0倍の増加。

異性間の感染が増えているのは間違いないが、同性間の感染も相変わらず多いのも確か。
感染経路が異性間67%:同性間33%ということで、異性愛者と同性愛者の比率を97:3くらいに見積もれば、同性愛者の感染率は約10倍高いことになる。
そこらへんの認識、ゲイ男性にどれだけあるのか?ちょっと不安になる。

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梅毒感染、42年ぶり4千人超 20代女性で急増

梅毒の感染者の推移.jpg
梅毒の感染者の推移

国立感染症研究所は13日、昨年1年間の国内の梅毒感染者数が4518人(速報値)に上ったと発表した。4千人を超えたのは1974年以来、42年ぶり。大西真・細菌第一部長は「不特定多数との性行為などリスクの高い行動を取った人は、検査を受けてほしい」と呼びかけている。

梅毒は主に性行為で広がる細菌性の感染症で、性器や唇にしこり、ただれが起き、進行すると全身に赤い発疹ができる。感染者は戦後まもない時期は年10万人を超えていたが、治療薬の普及などで減少。2012年までの20年間は1千人未満と落ち着いていたが、13年以降、急増している。

昨年の患者を都道府県別でみると、東京1661人、大阪583人、神奈川284人、愛知255人、埼玉190人、兵庫181人、千葉139人、北海道117人、福岡107人などと都市部で多い。

全体の約7割を占める男性は各年齢層から偏り少なく報告されているが、女性は20代が女性全体の5割超を占め、感染増加が目立つ。男性の同性間の性的接触による感染だけでなく、近年は異性間での感染も広がり、患者増加に拍車がかかっているとみられるが、原因ははっきりしない。妊婦が感染していると死産・流産のほか、胎盤を通して赤ちゃんが感染し障害や病気を持つ危険がある。(川村剛志)

『朝日新聞』2017年1月13日11時39分
http://www.asahi.com/articles/ASK1D42WBK1DULBJ004.html

HIV感染者・発症者の「高止まり」 [現代の性(HIV・性病)]

12月5日(月)
HIV感染者・AIDS発症者(2015).jpg
確かに2015年は、新規の感染者も発症者も少し減っている。
でも、2007年以来。毎年14000~16000人もの人が感染し、400人以上の患者が出ている状況に変化はない。

憂慮すべき状態が一向に改善されずに「高止まり」していると見るべきだ。

前から言っていることだが、従来の予防啓発運動の手法の限界が現れていると思う。
もっと性行動の現場から変えていかないと、「高止まり」状態から脱出するのは難しいだろう。

梅毒の復活 [現代の性(HIV・性病)]

10月4日(火)

一時は過去の病になりかかった梅毒が復活して再流行というのは、データ的に確かなようだ。
梅毒年別患者報告数の推移(国立感染症研究所).jpg
↑ 梅毒年別患者報告数の推移(国立感染症研究所)

メディアでは、とりわけ「若い女性に激増中」と報じられている。

しかし、梅毒は性病であり、対人接触感染が主な感染ルートなので、うつされた人がいるのなら、必ずうつした人がいる。
世の中の95%くらいは異性愛なので、梅毒を若い女性にうつした男性がいるはず。

男女・年齢別の梅毒感染者(今村顕史医師作成).jpg
↑ 男女・年齢別の梅毒感染者(今村顕史医師作成)

このグラフを見ると30~40代の男性が20代の女性とセックスして梅毒をうつしているように見える。
おそらく、40代以下の男性は、梅毒・淋病など古典的(とされる)性病について、知識・認識が希薄なのだと思う。

二世代上の私たちの年代(60代以上)だと、梅毒=「怖い性病」という認識はそれなりに残っていると思うが・・・。

そうした性病への認識のギャップは、セクシュアル・マイノリティでも同様で、とくに性交渉が活発な若いゲイの人たちの間での梅毒の流行が危ぶまれる。


HIV感染、2003~06年の大阪で何が起こった? [現代の性(HIV・性病)]

12月2日(水)

11月30日の「日本エイズ学会」での報告報告を紹介した記事。
この記事にある「03~06年、大阪府での大規模な(HIV)感染拡大」という話、うかつにも私は知らなかった。
(まだ自分のことに精一杯で、余裕がなかった頃)
いったい何があったのだろう?
df41511.jpg
大阪におけるHIV感染者、AIDS発病者のグラフを見ても、2003年あたりから増加傾向が強まるが、それは06年以降も同じで、03~06年だけに特異な状況は見られない。

Facebookの方で「詳しい方、ご教示いただけたら幸いです」とお願いしたら、この報告があったセッションに参加していた、某先生が解説してくださった。

① HIVに感染してから、時間が経つほど、感染が判明する可能性が増える(最終的にはエイズ発症し病院で判明)。
② 何年経つとどのくらいの人たちの感染が判明するか、という数式モデルがあり、その傾向が毎年変わらないという前提で、日本の発生動向に当てはめると、毎年どのくらいの人たちがHIVに感染したか、という推測が可能になる
③ そのモデルによって、毎年の推定感染数をグラフにすると、大阪の場合、2003~06年に急激な感染数の上昇がみられた。
④ 裏付けとして、大阪では2003~06年に、献血でHIVが判明した人たちの割合がピークを示していて、大阪人口全体として感染が増えたことと一致する。

なるほど、そうした数式モデル(推論)があったのか。
だから、表面的なグラフだけ見ててもわからなかったか。
納得、記事に載っていたグラフの意味が理解できた(ご教示、感謝)。

その推論が正しいとして、いったいその期間の大阪で何が起こったのか、ますます興味をひかれる。
相手を感染させる力が強いキャリアの人(スーパースプレッダー)が「ハッテン場」でやりまくっていたとか・・・。
でも、HIVの場合、そういうことがあのかな? スーパースプレッダーは、HIV領域でも存在します。

【追記(3日21時)】
上に記した疑問について、某先生が教えてくださった(感謝)。
⑤ HIVの初期感染状態(HIVに感染して数週以内)は、ウィルス量が極めて多く感染力も強いことが知られている。
⑥ 今回のエイズ学会(11/30)でも、国立感染症研究所の研究発表で、2002-2012年の調査でMSM(男性間で性行為をする人)集団の感染の30%近くは、初期感染状態の相手から感染したとのこと。
⑦ 以下は推測だが、2003~06年の大阪で、初期感染の状態で極めて感染力の強いごく少数のゲイが、感染ネットワークのトリガーになった可能性は十分あり得る。

なるほど・・・、私がイメージしたこと、必ずしも外れていなかった。
ごく少数の感染力の強いゲイが起点になって、乱交的な性行動を通じて、一気に感染が広まる可能性があるわけだ。

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HIV国内感染者約2万8千人 うち3割が未診断 大阪の大規模感染はピーク超える 日本エイズ学会

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年間の日本人HIV感染者数

国内でこれまでにエイズウイルス(HIV)に感染した日本人は約2万8千人で、そのうち3割の約8千人が自分の感染を知らないとする推定を、慶応大の加藤真吾専任講師(微生物学)が30日、東京都内で開かれている日本エイズ学会で発表した。

早期発見と治療につなげるため、検査の推進があらためて求められる。

加藤講師は今回、HIVの潜伏期間を示す欧州のデータと、日本のエイズ動向委員会が「患者」として公表する、発症によって感染が分かった人の数を使い、年に新規の感染者がどれくらい出ていたかを推定した。

その結果、実際に判明した感染者や患者は2014(平成26)年までの累計で2万490人だが、このほかに8120人の未診断の感染者が出ていた可能性があると分かった。

年次推移を見ると、新規感染者は03~06年、大阪府での大規模な感染拡大の影響で約1600人とピークを迎え、その後は1300人前後で横ばいが続いているとみられるという。

加藤講師は「休日や夜間に検査が受けられる体制を整えたり、郵送検査を活用したりするなど、検査が受けやすい環境をさらにつくっていくべきだ」と話している。

国連合同エイズ計画(UNAIDS)は昨年、流行収束に向け、20年までに「感染者の90%が自分の感染を知り、その90%が治療を受け、さらにその90%が適切な治療でウイルスを抑える」との目標を掲げた。

『産経WEST』2015.11.30 17:01
http://www.sankei.com/west/news/151130/wst1511300057-n1.html

同性間HIV感染、1万人超=84年以降累計で [現代の性(HIV・性病)]

11月24日(火)

男性間の性的接触が1万145人で、全体の57.7%を占めている。
しかも、一向に減少する傾向が見られない。

こう指摘すると「ゲイは検査率が高いから比率が高くなる」という反論が必ず帰ってくる。

たしかに比率ではそういうこともあるだろう。
しかし、1万145人の感染者がいるのは紛れもない実数だ。

やはり、ゲイの人たちの性行動のスタイルと意識に問題があるのではないか。
長年にわたって指摘されていることなのに、なぜ、改善が見られないのだろうか?
もっと個々の人が真剣に考えるべき問題だと思う。

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同性間HIV感染、1万人超=84年以降累計で-厚労省

厚生労働省は24日、同性間の性的接触によるエイズウイルス(HIV)感染者が、統計を取り始めた1984年以降、累計で1万人を超えたと発表した。

厚労省によると、今年9月27日時点の累計感染者数は1万7582人。感染経路別では、同性間の性的接触が1万150人、異性間は4744人だった。同性間のうち女性は5人で、ほとんどを男性が占めている。このほか注射器による薬物乱用が71人、母子感染が40人だった。

7~9月に各地の保健所が行ったHIV検査の件数は2万2043件だった。前年同時期と比べて4232件の減少で、同省エイズ動向委員会の岩本愛吉委員長は「検査や相談を積極的に受けてほしい」と呼び掛けている。 

「時事通信」2015/11/24-20:04
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015112400832

増加傾向の梅毒、感染経路の50%は男性同性間接触 [現代の性(HIV・性病)]

6月6日(金)
梅毒がまた勢いを取り戻し、若年層の男性に感染が広がってきていること、そして患者の多くは男性同性間接触が経路になっているについては、2か月前にもこのブログで取り上げた。
(参照)2014年4月6日「梅毒が若年層に増加 昨年1000人超、患者の多くは男性間の性的接触」
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-04-07

その時には、男性同性間接触の比率がどの程度なのか解らなかったが、根拠になる国立感染症研究所(IASR)感染症疫学センターのレポートを見つけたので紹介しておく。
 
「増加しつつある梅毒 ―感染症発生動向調査からみた梅毒の動向―」(IASR Vol. 35 p. 79-80: 2014年3月号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/syphilis-m/syphilis-iasrd/4497-pr4095.html
(摘要)
2013年の梅毒総報告数1,226例(前年2012年の875例に対して1.4倍の増加)
人口10万当たり発生率は1.0(2012年は0.7)
性別は男性が989例(80.7%)、女性は237例(19.3%)
男性の人口10万当たり発生率は1.6(女性は0.4)。
年齢群別の発生率は、男性では25~29歳が3.9で最高、次いで35~39歳の3.4。
女性では20~24歳が1.3で最高く、次いで25~29歳の0.9。

感染経路は、男性では861例(87.1%)が性的接触。
その内、同性間性的接触が432例(50.2%)、異性/同性間性的接触11例(1.3%)、異性間性的接触309例(35.9%)。
女性は160例(67.5%)が性的接触、異性間性的接触が141例(88.1%)。

男性同性間接触が50.2%と半数を占めている。
その昔、梅毒は淋病と並んで「花柳病」の双璧で、買売春(女色)が主な感染源だった。
それが今は男性同性愛が主な感染源になりつつある。
この事実、男性同性愛者はもっと深刻に考えた方がいいと思うのだが・・・。
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梅毒、都市部の男性中心に拡大 昨年、21年ぶり千人超
梅毒の患者が増えている。国立感染症研究所の調べによると、昨年の患者数は1226人で、21年ぶりに1千人を超えた。今年も5月25日までで548人と、昨年を上回るペースで増え続けている。性行為で感染するため、疑いがあれば速やかに医療機関を受診し、感染を広げないよう呼びかけている。

都道府県別では、東京が172人と最も多く、大阪71人、愛知56人、神奈川36人、千葉20人と都市部で広がっている。患者の約8割が男性で、特に20~40代を中心に増えている。男性同士の性的接触による感染が多いが、最近は女性にも広がりつつあるという。

国内の患者数は戦後間もないころは10万人を超えていた。その後、治療薬の普及で減り、2001~05年は500人台で推移していたが、11年から3年連続で増えている。

梅毒は感染して2、3週間後に陰部などに潰瘍(かいよう)ができ、2、3カ月後に全身に発疹が出る。その後、数年から数十年して大動脈瘤(りゅう)ができたり、認知症や歩行障害を起こしたりすることがある。妊婦が感染すると、赤ちゃんの手や足の骨が発達しなかったり、目や耳に障害が出たりする。

治療にはペニシリンが有効。早期なら2週間ほど薬をのみ続ければ治る。感染研感染症疫学センターの山岸拓也主任研究官は「パートナーとともにできるだけ早く病院を受診してほしい」と話す。(土肥修一)
『朝日新聞』2014年6月6日11時18分
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